結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年7月30日 Vol.644

はじめに

おはようございます、結城浩です。

夏本番のTシャツセールです！

結城はSuzuri（スズリ）でオリジナルTシャツを作っています。

2024年8月4日（日）までセール中ですので、ぜひご利用ください！

◆Suzuri（スズリ）セール対象一覧のページ

『群論への第一歩』の感想・書評リンク

2024年春に刊行された結城の『群論への第一歩』は、感謝なことにすぐに第3刷となりました。

夏休みにお読みになる方もいらっしゃるかもしれないので、感想・書評へのリンクをいくつかご紹介します。ありがとうございます！

◆llllさん
https://sizu.me/llll/posts/iho6he3r1c0m

◆Toru Kobayashiさん
https://www.honzuki.jp/book/325708/review/307255/

◆Spiegelさん
https://text.baldanders.info/remark/2024/03/first-step-into-group-theory/

◆倉下忠憲さん
https://honkure.net/rbook/archives/3825

◆『群論への第一歩』 - 読書メーター
https://bookmeter.com/books/21752820

◆『群論への第一歩』公式ページ（内容紹介・正誤表など）

作業前に一分間、目を閉じる話。

結城は、日々たくさんの作業をしています。経験上、一つの作業が終わってから、次の作業にすぐ移るのではなく、多少なりとも時間を置いてから移った方が頭がうまく切り替わるようです。

結城はその際に、身体を動かして片付けものや掃除をするのですが、「作業再開する前に一分間、目を閉じたらどうだろう」と思いました。以前から「目を閉じる」のは頭をリセットするのにすごくいいと感じていましたので、意識的に行うために１分タイマーを作ってみました。

OpenAIの音声合成APIを使って、一分間の無音をはさんで始まりと終わりのメッセージがあるMP3ファイルを作り、以下の「３分タイマー」のサイトに置いておきました。なかなかいい感じですので、よろしければご利用ください。

◆３分タイマー（１分タイマーもあります）

なお、OpenAIの音声合成APIを使ってMP3ファイルを作るとき、結城は以下のRubyスクリプトを使いました。テキストファイルを読み込んでその内容をOpenAIに送るだけのシンプルなものです。

◆speech.rb - OpenAIのAPIを使ってテキストファイルを音声MP3に変換するRubyスクリプト
https://gist.github.com/hyuki/6180f025c4da2349d7723dcb9faf5543

そういえば「仕事のあいまに休憩を置く」話題として「原稿書きを進めると、家事がはかどる」という話を結城メルマガVol.641にも書きましたね。

◆原稿書きを進めると、家事がはかどる - 仕事の心がけ

SearchGPTの話。

「検索」と「生成AI」の組み合わせは、関係する各社がしのぎを削っている大きなテーマです。「検索」は世の中の最新情報を得るための重要な機能ですけれど、注意深く検索キーワードを考えたり、サイトの信頼性を意識したり、要約したりする必要があります。一方「生成AI」はモデルを学習させた時点の知識に限定されてしまいます。

ChatGPTを出しているOpenAIが「SearchGPT」と称して、新しい検索機能のプロトタイプをテストしています。現在は限定されたユーザに試行してもらっているようで、利用するためには待ち行列に登録する必要があります（結城も登録しました）。

◆SearchGPT
https://openai.com/index/searchgpt-prototype/

「検索」と「生成AI」の適切な融合を産み出すことができれば、今後のインターネットやサービスの力関係に大きなインパクトがあるでしょう。どんな世界が開かれるのか、楽しみです。

談話室の話。

2024年7月27日（土）の「結城浩の談話室」では、結城が書いた本のレビューアとして長年ご協力くださっている50代の男性とお話ししました。

この方は将棋アマ五段を持っており、指導もなさっているとのこと。将棋にまつわる話をいろいろとお聞きしながら、スキルを身に付けることや学ぶこと、本の執筆、学校教育についてなど、雑談風にたくさんおしゃべりすることができました。

ありがとうございます！

「談話室」の参加には予約が必要ですが、2024年8月末までの予定はすでにいっぱいで、予約申し込みは一時停止しています。最新情報は以下のページから得られます。おそらく8月のどこかで申し込み受付を再開します。

◆結城浩の談話室

いますぐ申し込むつもりはないけれど、ちょっと関心があるという方は「談話室通信」という無料ニュースレターにぜひご登録ください。申し込み開始のアナウンスがひと月に一回程度流れます。

◆結城浩の談話室通信（談話室の連絡をする無料ニュースレター、送信頻度はひと月に一回程度）

KADOKAWAグループのシステム障害の話。

結城浩のメールマガジンは「note」と「まぐまぐ！」と「ニコニコチャンネル」で同一内容を配信していますが、ニコニコがサービス停止しているのに伴い、2024年6月11日（Vol.637）以降ニコニコチャンネルでの配信を一時的に停止しています。配信が再開してから未配信の分をお送りする予定です。ご了承ください。

KADOKAWAの臨時ポータルサイト経由、ドワンゴの情報によりますと「ニコニコチャンネル」の復旧は2024年8月中旬～下旬を予定しているとのことです。

◆KADOKAWA Corporation
https://tp.kadokawa.co.jp/

◆ニコニコの復旧状況およびサービス停止に伴う補償について
https://dwango.co.jp/news/5075861812281344/

＊　＊　＊

それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。

目次

• 「タブレットでお風呂読書」のその後

• ドメイン小咄二題

• 関心の裾野を広げる

• 加齢に対処するゲーム

• 別れてしまった彼女との関係

「タブレットでお風呂読書」のその後

結城メルマガVol.642で、AmazonのFireタブレットを買った話をしました。その後どうなったかを書いてみましょう。

◆結城メルマガVol.642