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途切れた執筆の再開方法(本を書く心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2017年5月30日 Vol.270 より

質問

結城浩さま

はじめまして。いつも結城メルマガを拝見しております。今日は質問をさせていただきたいと思い、メールをお送りしています。

私は大阪で弁護士をしているのですが、好奇心と憧れと仕事に使いたいという実用的動機により、一年程前からプログラミングをするようになりました。

そこからすっかりハマってしまい、あれこれ本を買っている中で『プログラマの数学』を拝読しました。これは大変な名著であると思って、その後『C言語プログラミングレッスン』や、『数学ガール』の一部や、『数学文章作法』などを買わせていただき現在に至っている次第です。

さて、本題なのですが、結城さんのメルマガの中で「忘却」のお話がありました。それに関連する質問です。

現在私は本の執筆に取り組んでいます。ゴールデンウィークにまとまった時間がとれたので、これ幸いと毎日原稿を書き、かなりの分量になりました。しかしゴールデンウィークが終わると同時に仕事も始まり、なかなか時間がとれなくなりました。

すると恐ろしいことに、あれだけよく考えて、しかも一週間毎日書いていたというのに、どうも「忘れている」のです。毎日書いているときは、頭がアクティブで「流れ」の感触のようなものが自分の中に保たれていました。でも今日の時点では、それがどこかに消えてしまった感覚を味わいました。これはまずいぞと思いました。

結城さんは多くの書籍をお書きになっておられますが、執筆中の忘却というものについて、どのように感じられますか。また、何か工夫をしておられることはありますか。特に、お勤めをされていたときなどはどうだったでしょうか。教えていただけると幸いです。

なお私自身は、手書きの執筆ノートを一冊準備し、そこに構想や図解などを記しています。それを見返すことで、なんとか執筆に復帰できるという感じです。また、結城さんの言っておられた作業ログもつけるようにしているところです。

よろしくお願いいたします。

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