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ChatGPTとの対話/ハクメイとミコチ/「結城浩に聞いてみよう」のリニューアル/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2024年1月23日 Vol.617



はじめに

おはようございます、結城浩です。

本日〆切!「結城浩の談話室」の話。

結城は、ビデオをオフにしたZoomを利用して、二人で自由におしゃべりするというネット企画「結城浩の談話室」を行っています。

参加には予約が必要ですが、〆切は本日。この結城メルマガ(Vol.617)が配信される2024年1月23日が、2024年2月の申し込み(三回分)の〆切になります。申し込みを予定しているなら、どうぞお忘れなく!

申し込みフォームへのリンク、過去の対話内容、最新情報をお届けする「談話室通信」への登録は、以下の公式ページからどうぞ。いっしょにおしゃべりしましょう!

◆結城浩の談話室

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それでは今週のメルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。



目次

  • 教える活動を巡って思うこと - 結城浩の談話室

  • 「結城浩に聞いてみよう」をリニューアル

  • クリエイタが集う豊かな世界、コミック『ハクメイとミコチ』

  • ChatGPTと対話しながら考える自己認識と価値観




教える活動を巡って思うこと - 結城浩の談話室

2024年1月20日(土)の「結城浩の談話室」では、動画やテキストを通じて化学に関する解説を行う活動を計画している方と二人でおしゃべりしました。

中学・高校の時代からずっと教えることが好きで、わかりやすい説明で周囲の評判もよかったとのこと。冗長にならず、相手の理解に合わせ、相手の本当の理解をうながす教え方を自覚している様子が印象的でした。

一対一で教える方法では多くの人に伝えることができません。しかしコンテンツにしてしまうと臨機応変な対応ができません。そこをどうするかという意見交換もできました。今年中にいま持っているアイディアを形にしたコンテンツを立ち上げていく計画もお聞きしました。

「教える」活動が、良い実を結びますように!

◆結城浩の談話室
https://chatroom.hyuki.net/

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さて、ここからは結城の話です。

教えることは学ぶことに通じ、学ぶことは伝えることに通じ、伝えることは教えることに通じる。この結城メルマガでも「コミュニケーションの心がけ」をタイトルに掲げている通り、結城はコミュニケーションに深い関心を抱いています。そのため「教えること」「学ぶこと」「伝えること」が自然と題材にのぼるのですね。

ところで、コミュニケーションは双方向。必ず相手が存在します。文章を書くときに《読者のことを考える》という原則を掲げますが、これはすなわちコミュニケーションの相手のことを考える態度に他なりません。

そして相手のことを考える原則は《愛の原則》と呼ぶことができると私は常々思っています。

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しかし、ここで注意が必要になります。相手は自分とは違う考えを持つ独立した存在ですから、自分の思い通りには動きません。ときには相手と緊張をはらんだ対話が必要になることもあるでしょう。

そこで自分自身の心の健康が大切になってきます。緊張をはらんだ対話でストレスが掛かった際に心が崩れてしまうと、コミュニケーションも何も成り立ちません。ひいては「教えること」「学ぶこと」「伝えること」も合わせて崩れてしまうことになるでしょう。自分と相手が対話を行い、関係を保つためには、相手を尊重すると共に自分自身をきちんと保つ必要があるのです。

仕事で頑張るときでも、勉強をしっかり進めるときでも、どんな活動においても土台となる心と身体を整えておくことは大切ですね。

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「結城浩の談話室」は「ビデオをオフにした状態でZoomを使い、二人で自由におしゃべりするネット企画」です。

2024年2月分の申し込み〆切は2024年1月23日(火)です。詳しくは以下のページから。

◆結城浩の談話室




「結城浩に聞いてみよう」をリニューアル

結城浩に聞いてみよう」というWebサイトを「ConoHa VPS」から「Netlify」に移行したというお話をします。

はじめに

私は「結城浩に聞いてみよう」というWebサイトを2018年から運営しています。いわゆる「質問箱」と呼ばれるタイプのWebサイトで、匿名の読者さんが送ってくださる質問に結城が答えるものです。

◆結城浩に聞いてみよう

これまでの回答をカウントしてみると、2018年〜2023年の6年間で約3500本の回答作成を行っていたことがわかりました。質問をお送りくださった多くの方々に本当に感謝です。2023年7月以降は何かと忙しくて回答できていませんでしたが、またぼちぼち再開しようと思っています。

今回、その「結城浩に聞いてみよう」というWebサイトのリニューアルを行いました。リニューアルといっても、利用する方の目にはほとんど違いはわからないと思います。リニューアルのほとんどが内部構成の変更だからです。

この記事では、技術的な詳細にはあまり踏み込まないようにしつつ、何を考えてどのような変更を行ったか、以下の三点についてお話ししたいと思います。

  • ConoHa VPSからNetlifyへの移行

  • Mastodonとの連携

  • 利用ドメインの変更

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