結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2023年2月14日 Vol.568

はじめに

こんにちは、結城浩です。

AI技術を使った画像生成の話。

結城はmidjourneyというAI画像生成サービスを利用して画像を作成しています。眼鏡を掛けた女性の画像が多いですね。

これまで、作成した画像はマストドンサーバのPawooで公開していたのですが、どうも最近重たくてエラーが多くなってしまいました。

そこで、AI画像を投稿する先として、別のマストドンサーバのFedibirdに引っ越しすることにしました。

マストドンアカウントを持っていらっしゃるなら（そして眼鏡を掛けた女性の画像に興味がある方は）ぜひフォローをお願いします。また、マストドンアカウントを持っていなくても、画像閲覧は自由にできます。

◆結城浩（AI画像投稿）

それから、上記のアカウントで投稿した画像のうち新しいものいくつかは、以下のギャラリーサイトでも公開しています。こちらもチェックしてみてください。このギャラリーサイトは、マストドンサーバに同期して自動更新するWebサイトとして実験的に作ったものです。こういう小さなWebサイトを作るのは、とっても楽しい！

◆結城浩のギャラリー

＊　＊　＊

それでは今回の結城メルマガもどうぞごゆっくりお読みください。

目次

• 会社を辞めて博士課程に行こうかと考えている - 人生を歩む

• 数学物語を私も書いてみたいけれど…… - 本を書く心がけ

• 自分が一番やりたいことがわからない - 人生を歩む

• 物語を書くときにアウトラインは役に立つのか - 散歩しながら考えたこと

会社を辞めて博士課程に行こうかと考えている - 人生を歩む

質問

こんにちは。結城さんに相談です。

高校生の時から『数学ガール』のファンです。

大学、修士課程は物理系の研究をしており、現在はIT系の会社員として働いている新卒2年目です。

修士課程での研究に全力で取り組めて楽しかったという思い出があり、会社に入ったあたりから、会社を辞めて大学院の博士課程に進みたいと考えていました（博士後期課程に興味・憧れがあったのはもっと昔からですが、家族の体調の事情や自分の能力への自信のなさから諦めていました）。

ただ最近、次のようなことがあり、会社を辞めて博士後期課程に行くことを真剣に考え始めました。

• いまの会社は比較的ホワイトで働きやすく、大きな不満があるわけではないが、そこまで興味も持てず、自分が全力を注げていない。

• 自分が「博士課程に行きたい」という気持ちを大きく持っていて、このままでは、いま行かないと後々（30代、40代になって）後悔しそうである。

• 「博士課程に行きたい」という気持ちを家族や恋人や友達に相談すると、みな肯定的に応援してくれる。

さらに、自分が行く予定の研究室も見学に行ったりなどして、博士課程に行くことがかなり現実味を帯びてきています。

ただ、その一方で、お金の件（一応、頑張れば何とかなりそう）や、博士の後の就職の件（博士卒業は30歳前後で、だいぶ厳しくなると予想）や、自分への自信のなさからくる精神面・研究面での不安など、全体的に漫然とした不安があり悩んでしまいます。

やってもやらなくても後悔するならやってみようかなと思って進もうと思いますが、正直こわいなあと思って、なかなか気持ち的に進めません。

何かアドバイスがあれば、ぜひいただきたいです！

回答

状況を詳しく書いてくださったので、あなたの現在の状態やお気持ちはよく伝わりました。「アドバイス」という形にはなりにくいですけれど、思うところを書いてみますね。

次の三点についてお話ししたいと思います。

• 不安要因はどこにあるのか

• 情報収集し、作戦を立ててみる

• 後悔しない道を選ぶために