見出し画像

本を書く仕事をしたいですが、どうしたらいいでしょうか?(Q&A)

※ほぼ半分を無料公開しているノートです(結城メルマガVol.053より)

◆結城メルマガ
http://www.hyuki.com/mm/

「Q&A」のコーナーでは、読者さんからのご質問にお答えします。

読者さんからいただいた質問の文面は、結城が編集する場合があります。また複数人からの質問を一つにまとめる場合もあります。ご了承ください。

●質問

こんにちは、結城さん。

結城さんは本を書いて生活なさっていますよね。

私も本を書く仕事をしたいですが、どうしたらいいでしょうか?

いろいろ考えているんですが、何をどうしたらいいのか、さっぱりわかりません。

何かヒントかアドバイスを教えていただけますか?

●回答

ご質問ありがとうございます。「本を書く仕事」をしたいということですね。

「本を書く」ことと、それを「仕事にする」というのは、ちょっと違う話ですから分けて答えてみます。

以下、いままで本をまったく書いたことのない方を対象に書いてみます。

●本を書くこと

まず「本を書く」ということについて。

本を書く仕事をしたいということですから、あなたはきっと日常的に本を読んでいらっしゃることと思います。そして、

 ・自分もこういう本を書きたいなあ…
 ・自分だったらこういうテーマで本を書くぞ。
 ・自分ならもっとうまく書くのに!

という思いをもたれているかもしれません。

「本を書く」のにとても大事なことは、当たり前のようですが、「本を書く」ことです。

もう少し正確に言うと、本を書くことについて「考える」だけではなく、「実際に書いてみる」のが大事ですよ、ということです。

●実際に書いてみよう

実際に、本を書いてみましょう。

使う道具は、ワープロソフトでも、テキストエディタでも、極端なことをいえば手書きでもかまいません。どんなテーマの文章でもいいです。自伝でも小説でもノンフィクションでも身辺雑記でもエッセーでも何でもかまいません。長さも自由です。どんなに短くてもかまいません。

とにかく、「ある程度のまとまりを持った文章」を「最後まで書き切る」ことが大事です。できれば、一冊の本と言えるような分量がよいですが、あまり分量は気にしなくてもいいでしょう。私は「まず実際に書いてみる。書いてみようとする」という経験が非常に重要であると思っています。

「本を書きたい」と思っている人の多くは、そう思っているだけです。実際に書いてみることをしません。

 ・時間ができたら、書き始めよう。
 ・材料がそろったら、書き始めよう。 ・書斎が持てたら、書き始めよう。

でも、多くの人は、そう思っているだけで、いつまでも書き始めません。

たとえ、書き始めたとしても、そのうちの多くが、最後まで書き上げません。途中でいつかやめてしまうのです。

 ・また調子が出たら、続きを書こう。
 ・スランプを脱したら、続きを書こう。
 ・新しい発見があったら、続きを書こう。

でも、なぜか、続きをなかなか書き始めない。

しつこいようですが、繰り返します。もしもあなたが「本を書きたい」と思っていて、でも、まだ「ある程度のまとまりを持った文章」を書き上げたことがないのなら、どんなに短くてもいいから、書き上げてみましょう。それはあなたにとってとても大きな一歩になると思います。

もちろん、不満はたくさん出るでしょう。

 ・こんなに苦労するとは思ってなかった。
 ・こんなに読みにくい本になるとは思ってなかった。 ・こんなに時間がかかるとは思ってなかった。

でも、それが現実です。

そしてあなたがもし現実世界で「本を書きたい」と思っているならば、現実からスタートするのはとても良いことだと思います。

※ここまででおおよそ半分です。以降も同じような調子で文章が続きます。もし「おもしろそうだな」と思った方はぜひご購入をお願いします。

ここから先は

1,915字

¥ 200

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

あなたからいただいたチップは、本やコンピュータを買い、多様なWebサービスに触れ、結城が知見を深める費用として感謝しつつ使わせていただきます! アマゾンに書評を書いてくださることも大きな支援になりますので、よろしくお願いします。 https://amzn.to/2GRquOl