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ノート・ペン・手書きノート/好きなものの魅力を人に伝えたい/母の言葉にイライラ/《勉強は最高の娯楽》/特に作りたいプログラムがない/再発見の発想法/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年3月23日 Vol.469

目次

・ノート・ペン・手書きノートをめぐって - 学ぶときの心がけ
・好きなものの魅力を人に伝えたい - コミュニケーションのヒント
・母親からの言葉を命令と感じてイライラしてしまう
・《勉強は最高の娯楽》だけれど、その喜びは損なわれやすい - 学ぶときの心がけ
・コードを書くのは好きだが特に作りたいものがない
・クォータ - 再発見の発想法

はじめに

結城浩です。

いつもご愛読ありがとうございます。

相変わらず『数学ガールの秘密ノート』第15作目に取り組んでいます。がんばらないと四月になってしまう……焦らず、でも怠けず、がんばりましょう。

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iPhoneの壁紙の話。

結城はときどきiPhoneの壁紙に「自分がふだんから心に留めておきたい言葉」を書いておきます。文字を書き込んだ画像を壁紙にするだけですが、アプリアイコンのすきまから見えるように文字を配置します。

iPhoneの画面は一日に何度も見るので、なかなか効果的です。私は見るたびに同じ言葉を見て「あっ、そうだった。これを心に留めておこうと思ってたんだった」のようにハッとします。

一日に何度も何度も「あっ、そうだった」のようにハッとする自分に苦笑しています。この経験から「一回聞いただけでわかる」や「一回聞いただけで覚えられる」というのは幻想だと確信しています(少なくとも私にとっては)。

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ウォルピスカーターさんの話。

先日ふと耳にしたこの曲で、ウォルピスカーターさんの歌声のファンになりました。「ウォルピスカーター」という名前、まるで「カルピスウォーター」のスプーナリズムみたいと思ったら、実際にそうらしいです。

◆ウォルピスカーター MV 『泥中に咲く』

* * *

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ノート・ペン・手書きノートをめぐって - 学ぶときの心がけ

先日、アマゾンで新しいノートを買いました。

罫線もドットも方眼もついていない「無地」のノートです。大きさはA4で、中学・高校でよく使うノートよりも一回り大きいものになります。

文具へのこだわりはありません

結城はA4無地のノートが好きで、よく使います。でも、あまりノートにこだわりはありません。たとえば「無地でなければダメ」や「A4が絶対」などとはまったく思っていません。むしろ、そのときどきの気分に合わせて書くようにしています。

こだわりがあるのも悪くはありませんし、それで自分の計算や思考がスムーズに進むならば結構なことです。でも、そのようなこだわりが教条的になってしまうのはよくないと思っています。

なぜかというと「無地でなければダメ」と意識し過ぎると、手元に罫線のノートしかないときに困るからです。どんなノートであっても、何ならレシートの裏でもいいから、思いついたことを書く。考えたいことを、考えたいときに、考えるのが一番だと思っています。

同様にペンに対するこだわりもそれほどありません。「お気に入りの、この万年筆でなければダメ」のような気持ちはありません。三色ボールペンでも、鉛筆でも、シャーペンでもかまいません。

以前、フリクションボールペン(消せるボールペン)を愛用していましたが、かすれが気になったので三色ボールペンに戻りました。でもまた最近フリクションボールペンも使うようになってきたのでひと箱購入しました。そんなふうに、そのときどきのお気に入りを使っています。

以下では結城が「紙のノート」を使うときに意識していることを列挙してみます。「意識していること」というよりも「気にしないこと」になってしまいましたけれど。

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