見出し画像

父親がいつも感謝を要求してくる(心の健康)

質問

結城先生、こんにちは。

自分はいま19歳の大学生です。現状として、父、母、妹と共に、裕福ではないにせよ幸せに生活していると思っています。

ただ、私の父には一点とても困った考えがあります。それは「自分のおかげでお前たちが生活できているんだぞ」という考えです。

父は、人に意見されることが非常に嫌いなため、家族も父に対してめったに忠告しないようにしています。しかし、ときには家族として、父に対して忠告が必要になる場合もあります。しかしそうなると、父の言い分として最終的に帰着するのは「自分のおかげでお前たちが生活できているんだぞ」という主張です。

父の労働によって家族が生活できているのは確かに事実ですが、ことあるごとにそれを言い聞かせようとするのはいかがなものなのでしょうか。すごく亭主関白な感じがします。

その流れで「感謝しろ」「もっと優しくしろ」なども父はよく言ってくるのですが、そのような親の労働に対する謝意を、家族は常に表しながら生活するべきなのでしょうか。そして、こうしたやりとりは、世間でも一般的に行われているものなのでしょうか。

結城浩のメールマガジン 2021年10月19日 Vol.499 より

回答

ご質問ありがとうございます。

そうですねえ……これは完全に私の想像ですけれど、あなたが書いているような「感謝を要求する親」というのは少なからずいると思いますよ。

あなたのお父さんに当てはまるかどうかはわかりませんが、私の思うところを書いてみますね。

ここから先は

1,620字 / 1画像

¥ 200

期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得

あなたからいただいたチップは、本やコンピュータを買い、多様なWebサービスに触れ、結城が知見を深める費用として感謝しつつ使わせていただきます! アマゾンに書評を書いてくださることも大きな支援になりますので、よろしくお願いします。 https://amzn.to/2GRquOl