文系エンジニア、数学の苦手意識に悩む/軽んじられたくない/執筆活動を10年単位でふり返る/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年9月27日 Vol.548
はじめに
こんにちは、結城浩です。
ふと「半年前、自分は何をしていたのかな」と思って過去の作業ログを眺めていました。
半年前は「数学ガールの秘密ノート」シリーズの『図形の証明』が刊行されたところでした。
◆『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』
当時の作業ログを見てみると「そろそろpnote2の本番書きに入ろう」などと書かれていました。このpnote2は先日刊行されたばかりの『波の重ね合わせ』のことです。ちょうど半年前に「本番書き」に入ろうとしていた本がようやく刊行されたということですね。
◆『数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ』
一年間で二冊ほど書いているので、半年前に書籍執筆の仕事がだいたい現在と同じフェーズになっているというのは不思議なことではありません。でも、何だか新しい発見をしたような気持ちです。
つまり、半年前の作業ログを見ながら作業するなら、過去の自分と進捗競争できるんですね(!)。競争する必要はないけれど、ランニングで仲間と併走するような感じにならないかな。
* * *
それでは今回の結城メルマガもどうぞごゆっくりお読みください。
目次
最近、会社がつまらない - 仕事の心がけ
文系エンジニア、数学の苦手意識に悩む - 学ぶときの心がけ
他人から軽んじられたくない - 人生を歩む
10年単位で執筆をふり返る - 本を書く心がけ
最近、会社がつまらない - 仕事の心がけ
質問
結城さんにお聞きしたいことがあります。
最近、会社がつまらないです。
私は大手SIerに所属しています。
今までは「技術系の仕事」を担当し、主に先端技術開発など応用をやっていました。
しかし、最近部署が変わり、あまりおもしろみのない「地味な仕事を確実に回す部署」に配属されました。
しかも半年ごとにプロジェクトを変えさせられ、一つの仕事が終わってほっとしたらまた新しい仕事です。
いずれの仕事も人数が足りないので一人でやらされるのですが、プロジェクト中は休みも取れないし、相談相手もいないし、非常に厳しいです。
転職も考えているのですが、こういったときは、どのような心持ちで取り組めば良いのでしょうか?
回答
ご質問ありがとうございます。
これはなかなか普遍的な悩みであり、分野は違えども、あなたのように感じて悩んでいる方は少なくないと思います。
ここから先は
¥ 216
あなたからいただいたチップは、本やコンピュータを買い、多様なWebサービスに触れ、結城が知見を深める費用として感謝しつつ使わせていただきます! アマゾンに書評を書いてくださることも大きな支援になりますので、よろしくお願いします。 https://amzn.to/2GRquOl