研究で、できる人との差がつらい
質問
研究に関して、いつも他のできる人と、能力もそうですが、努力量の積み重ねの差も感じてどんどんつらくなってしまいます。だけど諦めることもできません。心を前向きに保つ方法はありますか。
回答
ご質問ありがとうございます。
あなたの毎日の具体的な状況はわかりませんが、とても大事なことがあります。
それは「短距離の走り方で長距離を走らないように」ということです。研究にしろ、生活にしろ、長丁場なのですから自分の心と身体のメンテナンスをていねいにお願いしたいです。
心を前向きに保つ方法というと「自分の考え方」や「心の持ちよう」や「意識のあり方」に目がいってしまいがちですが、もっと物理的で泥臭い方法にも目を向けましょう。
具体的には睡眠をとる。食事をとる。適度な運動をする。適度に休みをとる。そういったことです。フィジカルに体調を整えることは想像以上に大事で、しかも意識しないとなかなかできません。
何をどうがんばるにしても、あなたは仙人ではないので、心と身体のメンテをし続けることがすごく大事です。心を前向きにするためにも、それから研究への意欲を持ち続けるためにも、睡眠、食事、適度な運動はしっかりとってください。
私にも経験がありますが、心がつらい状態で知的活動をするというのは負担が大きいものです。そしてつい落ちたパフォーマンスをがんばって埋めようとして悪循環に陥ります。
そんなときに、素朴なアドバイスではありますが、睡眠、食事、適度な運動は大事なのです。
あくまでその上でのことですが、前向きな気持ちになれないときには他者との比較は極力避けましょう。避けましょうといってもつい比較してしまうものですが、ともかく、人は人、自分は自分で進むしかないと思いますよ。
他者との比較はあまりよくありませんが、それはそれとして一人で居続けるのもよくはありません。(できれば研究とは無関係な)何でも話せる友人・知人とのコンタクトや時間を大事にした方がいいと思います。
そんなところです。がんばりすぎず、がんばってください。睡眠、食事、適度な運動は本当に大事ですよ!
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