結城浩
不機嫌な感情の取り扱い(コミュニケーションのヒント)
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不機嫌な感情の取り扱い(コミュニケーションのヒント)

結城浩

質問

議論しているときに、不機嫌な感情を出す相手とうまくやりとりができなくて悩んでいます。

納得いかないことを表明したり、他人へ反対意見を言うことは大切なことだと思いますが、そのときに「不機嫌な感情」も出してしまう人がいます(かくいう私もその一人です)。

そういう人に相対したときや、自分がそういう状態になっているときには、どのように振る舞えばよいのでしょうか。

相手をコントロールするのは不可能なので、自分の行動を変える方向で考えています。けれど、なかなか出口が見つかりません。

今のところは、努めて明るく振る舞うこと、だと思っています。

結城浩のメールマガジン 2020年2月4日 Vol.410 より

回答

ご質問ありがとうございます。

「議論中の不機嫌な感情」の取り扱いですね。

議論している本人や相手に大きく依存すると思いますので「一般的にどうすればいいか」は難しいです。ですから以下に書いたのは一つの考え方くらいに思ってください。

もともと感情は「つい出てしまうもの」です。ですから、制御するのは誰にとっても難しいものですね。このように書くと「そうかなあ、自分は感情を表に出さない自信があるよ」と思う人もいるでしょうけれど、自分の状態はなかなか自分自身ではわからないものです。感情を表に出さない分だけ内部処理が増えているため、いつもとは違う振る舞いになることが多いと私は思っています。

自分や相手が「不機嫌な感情」を抱いてしまい、それが議論中に態度として出てしまうのは(程度問題はありますが)避けられません。もしも「不機嫌な感情を抱いた態度」が議論や対話のさまたげになりそうな場合「そのこと自体を俎上に乗せる」というのは一法です。俎上に乗せる。まないたの上に乗せる。

具体的に書きましょう。たとえば自分が不機嫌な感情を抱いてしまい、言葉の端々にトゲが出てきたとしましょう。そのときに相手にこんなふうに伝えます。

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結城浩
本を書く生活がもうすぐ30年目。著書は『数学ガール』『プログラマの数学』『暗号技術入門』『数学文章作法』など50冊以上。活動内容は https://mm.hyuki.net/n/n5f00c9cd281c をご覧ください。2014年度の日本数学会出版賞を受賞しました。