自分ができるレベルを他人にも求めてしまう/パクられる不安/本質を突いた疑問/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2022年8月16日 Vol.542
はじめに
こんにちは、結城浩です。
はじめにお断りしておきますが、今週の結城メルマガVol.542は、作者体調不良のため短縮号となっています。ご了承ください。
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体調不良の話。
先週の水曜日までは普通に元気で、日々の作業もいつものようにこなしていました。
水曜日の夜から肩が痛くなり、それ以降、日曜日までほとんど寝込んでいる状態となってしまいました。とほほ。
体調を崩したときに非常に困るのは「原稿の〆切」です。結局、先週金曜日のWeb連載更新はお休みにさせていただき、今週火曜日のメルマガ配信(つまりこのメルマガ)も短縮号にさせていただくことにしました。たいへん申し訳ありません。
今回、間が悪いことに、月に一回の技術評論社Software Design誌のコラム〆切とばっちりぶつかってしまいました。体調を崩したのがもう少し前後にズレてくれれば調整のしようがあったのですが、ぴったりぶつかったのでどうしようもありません。
そこで、痛み止めの薬を飲んで一時的に動ける状態になった隙を狙って超高速で原稿を提出しました。これはかなり無理をした状態なので、何度も使えない手です。貴重な数時間を絞り出して駆け抜けるような感覚です。
その限られた時間で書き上げることができたのは、事前にDynalistで内容のアウトラインを作っていたからです。作業ログによりますと、火曜日の朝に内容を膨らませる作業を行っていますね。このときはもちろん一日後に体調が悪くなるなんて気付いていません。前準備を進めておいてくれてありがとう!と火曜日の私に感謝しておきたいですね。
新刊『数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ』の話。
前回の結城メルマガで「再校ゲラがやってきました」というお話を書きました。そうです。今回の体調不良と再校ゲラ読みもまた、ばっちりバッティングしてしまいました。
しかし、感謝なことにこれも、早め早めに作業を進めていたので、作業ログによれば火曜日で最終確認まで終わっていました。残り作業としては、編集部からやってくるわずかな指摘事項を反映させるだけという状態でした。いや、ほんとに、前倒しで作業しておいてよかった……(涙)
今回の書籍『波の重ね合わせ』は2022年9月の刊行予定です。すでに書店では予約が始まっています。今週のどこかでは書影がやってくるはず。楽しみです! ぜひ、応援よろしくお願いいたします。
◆『数学ガールの物理ノート/波の重ね合わせ』
* * *
いつもの結城メルマガは、読み物が数本ありますが、今回は短縮号ということで短めの記事三本だけになります。
来週にはまた元気な作者に戻ると思います。ぜひ回復をお祈りください。
目次
自分ができるレベルを他人にも求めてしまう
パクられる不安にどう対処するか
本質を突いた疑問を抱くことができない - 学ぶときの心がけ
自分ができるレベルを他人にも求めてしまう
質問
結城さん、こんにちは。
僕は他人にも「自分がやれること、できること」を求めてしまいます。
そのせいで、他の人の仕事スピードが気になったり、自分より出来なかったりするとイライラします(結局自分でやることになる……)。
この背景には「自分はこれだけやっている、できるのだから、あなたもこれぐらいやって」という意識があるのだと思います。
能力の有無が関係する話ではなく、誰でもできるようなことです。実際、僕以外の人も難なく取り組んでいます。
自分には余裕がないのかもしれません。自分よりモチベの低い人&能力の低い人(大差ないはずですが…)との付き合い方をご教授していただけると幸いです。
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