気持ちのデバッグ/ネガティブ情報に向かいがち/算数のテストでバツ/就職or大学院/たくさんの書きたいこと/
結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2021年11月23日 Vol.505
目次
ネガティブな情報を自分から探してしまう
子供が算数のテストでバツをもらってきたら - 教えるときの心がけ
就職するか大学院に行くか - 学ぶときの心がけ
たくさんの書きたいことを思い付く+情熱が冷めないうちに書き切ろうとする - 文章を書く心がけ
自分の気持ちをデバッグする方法 - 人生を歩む
はじめに
結城浩です。
いつもご愛読ありがとうございます。
新刊のアナウンスです!
2022年2月に「数学ガールの秘密ノート」シリーズの第15作目となる、
『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』
が刊行されます! すでにネット書店では予約が始まっています。ぜひ応援してくださいね。
◆新刊『数学ガールの秘密ノート/図形の証明』(2022年2月刊行予定、予約受付中)
図形の証明は、数学を学ぶ多くの中学生がつまずきやすいテーマです。ちょっとしたことがひっかかり、数学が嫌いになってしまう人もいます。
本書は、図形の証明が苦手な中学生や、数学に苦手意識を抱いて困っている高校生はもちろんのこと、数学を教える立場にある教師や講師、また中高生の保護者にとっても発見の多い一冊となるでしょう。
執筆は順調で、もうすぐ脱稿。がんばって書いていきますよ!
この巻では、学ぶことに苦手意識を持っている「ノナちゃん」が『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』に引き続き再登場です。
今回はどんな成長を見せてくれるのでしょうか。どうぞご期待ください!
「数学ガールの秘密ノート」シリーズはどの巻からでも読み始められます。
◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(ノナちゃん初登場の巻)
セールです!
先週もお伝えしましたが、Kindle版「数学ガール」シリーズが2021年12月2日(木)まで50%オフのセールになっています。
よろしければご利用くださいね。
◆Kindle版「数学ガール」シリーズ(アマゾン)
そういえば、もう2021年も12月になっちゃうんですね! 毎度、時間が流れる速さには驚いてばかりです。
では、今週の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。
ネガティブな情報を自分から探してしまう
質問
こんにちは。数学ガールを愛読している大学生です。
最近、特にネット上の情報のうち、自分にとって否定的な情報を無意識のうちに集めてしまうことに困っています。具体的には、自分がAという行動をしているとき、「Aには意味がない」といった情報ばかりを見てしまうことです。
最近、さまざまなサービスで検索履歴に基づいて「おすすめ」を表示する機能がありますが、自分がネガティブな情報を見てしまうという行動をとっているので、余計にネガティブな情報があふれる負のループに陥っています。
実際に会う友達や先生には、ありがたいことに自分のやることについて応援してもらう機会が圧倒的に多いのですが、そちらの方に注目せず、ネット上の、特に自分に向けられたわけでもない「アドバイス」の方に注目してしまい、そちらを増幅してしまう自分が嫌になってしまいます。
また同時に、「できるだけ綺麗な景色や美しい絵を見て、好きな音楽を聴いて、おもしろい本を読みたい」と望む自分がいるのにも関わらず、その気持ちと実際の行動が一致していないのが、不思議にすら思えてきます。
どうすれば、もう少しネット上の情報とうまく付き合えるでしょうか。
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