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人間関係と「無知の知」(人生を歩む)

質問

結城さんこんにちは。

最近、「無知の知」を自覚すればするほど、何事も判断することが出来なくなってしまう矛盾を感じるのですが、結城さんはどのように考えておられるのでしょうか。

学問でも、日常の他者との関わりでも、「自身が知っていることがすべてではない」とすると、自身の思考や話す言葉が不確定・危ういものである気がしています。

たとえば、AさんがBさんの悪口を私に言っているのに、BさんはAさんのことを「悪口を言わない良い人だ」と私に話しているのを聞くと、Aさんの(自分の)認識は浅はかなものだと思ってしまうのです。

もちろん、その出来事自体はどうしようもないものであり、「人が浅はかな存在である」とまでは思わないのですが、虚しさや軽い憤りを感じてしまいます。

結城浩のメールマガジン 2020年1月14日 Vol.407 より

回答

こんにちは。

以下では、私自身の思うことについて書いてみたいと思います。あなたのご質問をきっかけにして、私が考えたことです。

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