結城浩ミニ文庫

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箱の中の音(結城浩ミニ文庫)

箱の中の音(結城浩ミニ文庫)

ミステリ風味の夫婦の会話。 「ブルーベリー、買うの忘れてたから冷凍ので」と妻が言った。 白いテーブルで私と妻は向かい合い、朝食代わりのアサイーボウルを食べていた。シェイクしたアサイーフルーツをベースに、切ったバナナとグラノーラが入っていて、さくらんぼとフローズン・ブルーベリーがトッピングになっている。冷たくてほんのり甘い。 「彩りもいいね」と私はさくらんぼをつまんで言った。 ここ数日雨が続いていたけれど、今日は久しぶりに晴れた朝となった。大きく開いた窓から初夏を思わせ

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新しい本の企画を考える(結城浩ミニ文庫)

新しい本の企画を考える(結城浩ミニ文庫)

本の企画を考える夫婦の対話。 日曜日の礼拝が終わって、私は妻とカフェに入った。最近ずっと帰りが遅かったので夫婦でゆっくり過ごす時間が少なかったからだ。まだお茶には早い時間だったせいか、店内はゆったりしていた。 夫婦でゆっくり過ごす時間と言いながらも、私の鞄の中にはいま読んでいる第四章の原稿プリントが入っている。思わぬ空き時間があったら読もうと持参してきたものだ。でも、席に着くなり原稿を取り出すわけにもいかず、しばらく妻と会話を続ける。 「最近、松浦さんの本を読んでないな

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