新しい本の企画を考える(結城浩ミニ文庫)
本の企画を考える夫婦の対話。日曜日の礼拝が終わって、私は妻とカフェに入った。最近ずっと帰りが遅かったので夫婦でゆっくり過ごす時間が少なかったからだ。まだお茶には早い時間だったせいか、店内はゆったりしていた。
夫婦でゆっくり過ごす時間と言いながらも、私の鞄の中にはいま読んでいる第四章の原稿プリントが入っている。思わぬ空き時間があったら読もうと持参してきたものだ。でも、席に着くなり原稿を取り出すわけにもいかず、しばらく妻と会話を続ける。
「最近、松浦さんの本を読んでないなあ」