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文章を書く心がけ

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文章を書くときのちょっとした心がけやヒントをお伝えします。
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#文章を書く心がけ

昔書いた文章を読み返すときに思うこと(文章を書く心がけ)

質問結城先生は、昔自分が書いたものを見返したとき、何を思われるでしょうか。私の場合は完成度の低さにうんざりしてしまいます。 回答昔自分が書いたものを見返したとき、「うんざり」はしませんけど、「若いなあ」と思うことはよくありますね。いい意味でも、悪い意味でも。だから、「この時代の自分は、そのときでなければ書けないものを書いたんだね。偉いぞ!」とはよく思います。

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恥ずかしくて文章を推敲できない(文章を書く心がけ)

質問結城先生に相談があります。 これは小学生のときからなのですが、作文やレポートや読書感想文を書いたあと、推敲をするべきだと頭ではわかっていても、「なんでこんな言い回しをしたんだろう、恥ずかしいな」ということが多く、なかなか気が進みません。 こういった気持ちはどのように割り切るべきなのでしょうか。 回答ご質問ありがとうございます。 気が進まないお気持ちは理解できます。でも、文章を推敲しないのは、ものすごくもったいないこと。ぜひ改善したいですね。文章を推敲しないというの

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執筆したものを有料にする意味(文章を書く心がけ)

質問結城さんに質問です。 私は理系の研究者で、時々、謝礼つきの執筆依頼が届きます。小遣いが入るのは嬉しいと言えば嬉しいですが、手間暇かけて執筆するからには open access(論文や総説を無償でオンライン公開すること)にして誰でも自由に読んでもらえるようにしたいという気持ちもあります。 結城さんは、一部の読み物は無料で公開していて、一部は販売していますよね。本にすることで編集者の手が入って完成度が上がったり、あまりネットを見ない層にも届けられるといった利点がある一方で

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たくさんの文章を書くにはどうすればいいか(文章を書く心がけ)

質問結城さんは、本を一年に二冊書いて、毎週メルマガを書いて、Web連載を書いて、ツイートも書いて、作業ログも書いて、サブスタックも書いて、質問の回答も書いています。 どうしてそんなに大量に文章を書けるのでしょうか。 私はSNSの返事を一つ書くだけでも三十分掛かりますし、メールも苦手です。 回答ご質問ありがとうございます。 いわゆる「物書き」をする人は数多くいらっしゃいます。その中には本当に驚くほど大量の文章(しかも内容が濃く、品質が非常に高い文章)を書く方もたくさんい

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小説家、読者との距離感を考えつつも不安になる(文章を書く心がけ)

質問結城さんに質問です。 作者は、読者との距離感をどうとらえると良いでしょうか。 ふだん、小説を書いています。自分の好きなことが届くよう、丁寧になるべく読者のことを考えるように心がけています。読者は、小説を読むか否かを自由に選択できますし、自由な感想を持てます。そのことに敬意は持ちたいですし、読者の反応をうまく引き出せないときがあっても、継続して作品を作ろうと思います。 ……と、ここまでは良いのですが、いざ作品を出すには、すごく勇気が要ります。不安にもなります。つまらな

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文章を書き進めることができなくて困る

質問結城先生へ。 文章を書く前の段階で、アウトラインはどうするか、盛り込むポイントは何がいいか、そもそも文章を書く上でのチェックポイントは何か……といった内容をネタを集めながら思いつく限り書き出します。でも、そこで詰まってしまいます。 筆がスラスラと乗っている人にはなかなかなれません…… 現状、文章を見てくれるような人もおらず、でも何とか文章を仕上げる必要があり、おじけづいています。 こんな自分にどうかアドバイスをください。 回答ご質問ありがとうございます。 細か

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文章は映像に負けるのか?(文章を書く心がけ)

質問趣味で文章を書いています。 イラストや動画や写真の方が、一発で情報が伝わるし、視覚に訴えるので、文章は押し負けてしまうのではないかと最近考えています。 文章だからこそできること、文章にしかないものは、なんでしょうか。 回答驚きました。 結城は、文章が映像に押し負けると考えたことがないからです。 もちろん、文章よりも図の方がわかりやすいことはよくあります。でも文章と図とではその働きがまったく違いますから、どちらかがどちらかをなくしてしまうことはありません。

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小説書き、他者と自分を比較してしまう(文章を書く心がけ)

質問はじめまして。いつも結城先生の本を読ませていただいております。 私の趣味の一つに「小説を書く」があります。ささやかな小説ですが、インターネット上の投稿サイトに発表しています。 Twitter上で作家仲間と繋がって、お互いの作品を披露し合う機会もあります。そこでよく感じるのは、私は「他者と自分を比較しがち」だということです。 投稿サイトやTwitterでの反応の数が、他の作家に比べて劣っている。作品の中身を読んでも、自分の作品は他人のそれに比べて劣っている。 この「

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物語をどう書き進めるか(文章を書く心がけ)

質問結城先生は執筆をされる際に、どのように物語を書き進めていきますか。 私は趣味で物語を書くのが好きなのですが、どうも行き詰まってしまうことが良くあります。 いくつかのアイデアを列挙してから、取捨選択しながら物語を構成するという方法をとっているのですが、途中でまとまらなくなったり、方向性が曖昧になってしまいます。 回答ご質問ありがとうございます。 私の物語の書き進め方については、以下の本に非常に詳しく書きましたので、もしよろしければどうぞ。Kindle版もあるのでいま

キャラクタのセリフが説教くさくなってしまう(文章を書く心がけ)

質問結城先生に質問したいことがあります。 私はマンガを描いています。 その際、「自分が伝えたいこと」や「重要なこと」をキャラクタに語らせるとき、どうしても説教くさくなってしまいます。 自分なりにやさしい言葉でキャラクタに語らせても、説教くさくなるのは変わりません。 でも、結城先生の『数学ガール』では、役立つことを語っているのに説教くさく感じません。 この違いはどこからくるのでしょうか。 何か大切にしていることがあるのでしょうか。 回答ご質問ありがとうございます。

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母が教えてくれたこと(文章を書く心がけ)

母の話を書こうと思う。 結城メルマガではよく父の話を書いている。教育者としての父。理系の世界を垣間見させてくれた父。自分の仕事を考えても、自分の生活を考えても、父の影響は大きい。結城は父から「教える」ということを学んだ。 ◆父から学んだ「教える」ということ 父のことと共に、母のことをよく思う。母は、実家で一人暮らしをしている。私は毎朝、母にメールを送る。母は毎朝携帯でメールを返す。 母は短歌を作っている。若いときに短歌を始め、仕事が忙しくなってからは一時中断し、退職近

並行して執筆をこなすコツ(文章を書く心がけ)

質問結城先生、こんにちは。 結城先生は、複数の執筆活動を同時並行的になさっていますが、そこには何かコツがあるのでしょうか。 といいますのも、自分にはそれがとても難しいことだからです。一つの長い文章を書いている期間はずっとそのことで頭がいっぱいで、他の長い文章を書くことなんてとうてい出来ません。 複数の執筆活動を並行させるコツを教えてください。 回答複数の本や文章を並行して進めるコツについてですね。 確かに結城は複数の本や文章を並行して進めています。ただし、それほど

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書くことはスキーに似ている(文章を書く心がけ)

あなたはスキー、できますか。 私はスキー、ちょっとだけできます。「ちょっとだけ」というのは、通常のスキー場を、多少のコブを乗り越えながら、パラレルターンでふもとまで降りてくるくらい。といっても、大学以降は数回くらいしか滑っていないので、いまとしては怪しいですけれど。まあ、ちょっとだけできます。 それで、と。あるとき文章を書いていて「書くことってスキーに似ているなあ」としみじみ思ったんです。なので、その話を書いてみようと思います。あなたがもしも、スキーをしたことがないなら、

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「朝の時間」は勉強と執筆のどちらに使うべきか(文章を書く心がけ)

質問結城浩様 こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。 結城さんはいつも質にこだわっておられると思います。 「執筆はできるだけ頭の冴えている朝にするべきだ」というお話を以前いただきました。非常に重要なことだと思ったのですが、いざ実行しようと思うと、別の悩みが出てきました、それは、執筆は、頭の冴えている朝にやりたいが、勉強も、頭の冴えている朝にやりたいということです。 数学にせよ、なんにせよ、勉強することは、頭の冴えているときにやってこそ身につくし、新しい発

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