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学ぶときの心がけ

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学校はもちろんのこと、生活や仕事の中にも「学ぶ」場面はたくさんあります。そんなときに心がけたいちょっとしたことをお話しします。
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2023年1月の記事一覧

理解の質を《対話》で見極める(学ぶときの心がけ)

質問結城さんは「理解できていない」と「理屈は理解できたが反復練習が足りない」を自覚的に区別していますか。 また、自分が未知の知識に接しているとき、どちらの状態にいるかを判別する良い方法はありますか。 自分が学生時代に数学でつまずいたところを思い返すと、実は「理解できていない」のに自分では「反復練習が足りない」だけだと思い込んでいたことが多いように感じます。 自分で「反復練習が足りない」と思い込んでいる場合には、たとえ教師から「何か質問があるか」と聞かれても、自分は反復練

「私がこれを学んだところでいったい何になるのか」という思いがやってくる(学ぶときの心がけ)

質問結城先生。私は、何か新しいことを知るのはとても好きで「勉強したい」や「やってみたい」といつも思います。 でも、ふと「私がこれを知ったところでどうなるのか、やったところでそれがいったい何になるのだろうか」という疑問に突き当たってしまいます。 どう思いますか。 回答ご質問ありがとうございます。 あなたは新しいことを知るのが好きで「勉強したい」や「やってみたい」と思うのですね。それは素敵なことです。応援します! 私の場合も、あなたと同じように「何になるのか」という思い

仲間といっしょに受験勉強する環境の是非(学ぶときの心がけ)

質問結城先生はじめまして。 そろそろ受験勉強をやらなければ間に合わない高校2年です。 受験勉強する環境については、静かなところでやった方がいいとか、雑音のあるところでやった方がいいとか、賛否両論を最近よく聞きます。僕は人よりも音を少し多く拾ってしまうみたいで、雑音のあるところでの勉強がはかどりません。 しかし、静かなところで勉強していると、勉強がはかどっても、今度は生活音や先生の声(音がある環境に置かれただけ)で頭が痛くなってしまうようになります。英語のCD等を流しなが

自分なりに学び、発表して楽しむための工夫(学ぶときの心がけ)

結城は2014年に「古今和歌集を読む」という活動を始めました。ときおり年単位(!)で休んだりしつつも、ぽつぽつと続けています。こういう活動はなかなか楽しくて好きです。 活動の中心はnoteで公開している「古今和歌集を読む」という無料マガジンです。 ◆「古今和歌集を読む」マガジン 古今和歌集から適当な歌を選び、古語辞典を調べ、参考書を読みます。そして現代語訳(概要)を作り、その歌に登場した古語の意味を書き、文法事項を簡単に説明します。それで一本のノートにします。 そんな