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あいつは、いっつも○○なんだから!(コミュニケーションのヒント)

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まったく、あいつは、いっつも○○なんだから!」と怒りたくなるときは、誰しもあるものです。しかし、そのとき自分自身も「いっつも同じパターンで怒っている」ことに気づきましょう。つまり、ループにはまっているのは「あいつ」だけではなく「あいつと自分」の両方だったりするのです。

 「まったく、あいつは、いっつもおんなじ失敗するよな。オレが何回、口酸っぱくして指導しても、変わらないんだから。駄目だな、あいつ…」

こんな風に言いたくなるとき、確かに「あいつ」は「いっつもおんなじ失敗」をしているのでしょう。でもそれだけではありません。指導が効いていないにもかかわらず、「いっつもおんなじ指導」をしている自分がいるわけですね。

何らかの理由があって、「あいつ」は同じパターンを繰り返しているのでしょう。何らかの盲点があって、そのループから抜け出すことができないでいる。それと同じように、「自分」も同じパターンを繰り返している。何らかの盲点があって、そのループから抜け出すことができないでいる…そんな風に考えることはできないでしょうか。

失敗パターンから抜け出すのは難しいものです。岡目八目とはよくいったもので、はたから見ていると「ああ、そこ!そこでこうやればいいだけなのになあ!」と気がつくものです。でも、自分自身がはまっているループからはなかなか抜け出せない。自分が失敗パターンやループにはまっていることにすら気づかないことがあるものです。

これは、もう、自分一人ではどうにもならないものです。自分に「ほら、ループにはまっているよ!」と教えてくれる「誰か」をひっぱってくるというのが一つの解決法。もう一つの解決法は、「誰か」ではなく「何か」を仕掛けておく方法です。

後者の例を一つ。自分がある「特定の言葉」を言ったときに「はっ!」と気づく訓練をするのです。特定の言葉というのは、具体的にいえば…

 「あいつは、いっつも○○なんだから!」
  → 「いっつも……はっ!」
 「おまえは、なんべん言っても○○だな!」
  → 「なんべん言っても……はっ!」
 「この会議、しょっちゅう○○してるなあ」
  → 「しょっちゅう……はっ!」

ループから抜け出すためには、ループに気づかなければなりません。ループに気づきさえすれば脱出の可能性は飛躍的に高まるものです。

ループに気づく「仕掛け」を考えてみてはどうでしょう。

 * * *

※Photo by webtreats.
https://www.flickr.com/photos/webtreatsetc/4293531423/

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結城浩

書籍執筆者。著書に『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など。http://bit.ly/hyuki-mm にて「結城メルマガ」をnote配信中。https://bit.ly/girlnote にてcakes連載中。2014年度日本数学会出版賞受賞。

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コメント1件

そうですね。この視点ちゃんと持つべきですね。何課目から鱗です。
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