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本を買うときの判断基準(Q&A)

質問

結城さんは、買う本を選ぶときの判断基準はありますか。古本を買うことはありますか。

回答

ご質問ありがとうございます。

判断基準という大げさなものではありませんが、本を買うときに考えていることを少しだけ書きます。

「誰が書いた本であるか」は、購入するときに参考にしている大事な情報の一つです。自分が過去に読んだことがあり「この著者はいい本を書く」と認識している著者の本は積極的に買っていますね。

ここでいう「いい本」は、「書かれていることに、ある程度の信頼がおける本」という意味合いです。買った本を読んでいて「これは信頼できない本だな」と感じたときは、そこで読むのをやめることはよくあります。

それから、本を買うときには「値段」をあまり気にしないようにしています。時間を買うことがお金のよい使い方であり、本を買うことは、時間を買うことにつながる場合が多いからです。

アマゾンのマーケットプレイスなどで中古書を買うこともあります。しかし、中古で買うのは絶版になっていて新刊が買えない場合がほとんどです。単に値段が安いから中古で買う、という選択はあまり行いません。

結城の仕事は本を書くことであり、自分が読む本というのはいわば商売道具。必要な本は高くても買います。不要な本は安くても買いません。これはいわば「心意気」の問題だと思っています。

調べ物で図書館はよく使います。そこで見つけたよい本を改めて買うこともよくあります。結城は本にぐちゃぐちゃと書き込みをして読むので、買うことは無駄になりません。図書館の本に書き込みはできませんからね。

本を買うときには以上のようなことを考えています。

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年4月19日 Vol.212 より

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