トラブルを受け止める態度(仕事の心がけ)
仕事をしていると、日々さまざまなトラブルが起きます。
トラブルが起きるのは、ある意味ではチャレンジをしているともいえます。その点では、自分をほめてもいいですが、だからといってトラブルがつらくないわけじゃないですね。
トラブルは、どんな態度で受け止めればいいのでしょう。
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最近の結城のお気に入りは、
「まあ、そういうこともあるよね」
という受け止め方です。ほんとに声に出して「そういうこともあるさ」と言う場合もあります。
これは、トラブルを日常の一コマとして受け入れる態度ともいえます。毎日、いろんなことが起きるんだから、「まあ、そういうこともあるよね」と受け止めるのです。
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もう一歩踏み込んで、
「このことにも意味はあるのだ」
と考えてみることもあります。
結城は「人生は無駄はない」とつねづね思っています。たとえ自分には意味がわからなくても、人生にはきっと無駄はなくて、いまの自分の目にはトラブルに見えることであっても、私に必要なことはたくさんあるのではないでしょうか。そんなふうに思うのです。
もしもトラブルに見えることが全部消えたら自分は幸せでしょうか。いや、そうとは限りません。ですから、
「このことにも意味はあるのだ」
と考えてみようという態度です。
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思い切って、もう一歩踏み込んで、
「むしろ、これこそが私を支えてくれるのかも」
という考えを試みることもあります。
トラブルは自分を邪魔するものじゃなくて、逆に自分を支えてくれるものなのかもという考え方です。
トラブルを日常の一コマとして受け入れるだけじゃなく、トラブルにも意味があると認めるだけでもなく、もう一歩前向きにとらえてみるのです。
トラブルに見える「これ」こそがカギじゃないのか。私が現状からさらなる飛躍を果たすカギ、新たな突破口を見出すカギが、このトラブルに見える状況の背後にあるのではないか。
いま、ここにどう対処するかによって、私の新しい強みが見出されるのではないか。
いまは、何がどうなっているかわからない。いくら考えても、ただのトラブルにしか見えない……いや、「これ」こそが、私を支えてくれるのかもしれない。支えているのかもしれない。
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そこまで考えると視野がぐんと広がる。ワクワクしてくる。
ここには《謎》があるからだ。
《謎》を解こう。
この、トラブルのように見える状況の《謎》を解いてやろう。
《謎》を解くのは、解けるのは、世界中で私一人だ。
いつも喜び、たえず祈り、すべてに感謝しよう!
結城は、そんなふうに思っています。
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結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年7月7日 Vol.171 より