相手の心にシンクロする第一歩(コミュニケーションのヒント)

今日は「相手の心にシンクロする」にはどうするか、という話です。

人の話を聞くときには、相手の心に自分の心をシンクロさせる(同期させる、ぴったり合わせる)ことが大事です。

といっても、心や気持ちはとらえがたいもの。そんな不確かなものに自分の心をぴったり合わせるのは難しいですね。

では、どうすればよいでしょう。

簡単なことです。「相手の心」にシンクロするのではなく、「相手の言葉」にシンクロすればよいのです。

具体的に話しましょう。

話し相手が「そのとき、大変だったんだよ」と言ったら…
(そうか、大変だったんだなあ)とあなたも心に思いましょう。
話し相手が「そこでバグがとれて、やっと動いたんだ。うれしかった」と言ったら…
(そうか、うれしかったんだねえ)とあなたも心に思うのです。

このように、自分に示された「相手の言葉を、そのまま、まるごと」受け取る。受け取ろうとする。そういう姿勢で相手の話を聞くのです。

会話が苦手な人ほど、自分から話そうとしてしまいます。会話が苦手な人ほど、自分は気の利いたことが言えなくて……と悩みます。でも、大事なのはあなたが何を言うかではなく、相手の言葉をどう聞くかなのです。昔から「話し上手は聞き上手」といいますよね。

自分が特別に気の利いた言葉を言わなくても、きらきらしたアドバイスができなくてもいいのです。相手の言葉をまるごと受け取る態度で聞いているというのは、相手にきちんと伝わるのです。不思議なものですね。

相手に反論するなと言っているわけではありません。自分の意見を主張するなと言っているのでもありません。まずは、相手の言葉をまるごと受け取ってみたらどうでしょう、というヒントを示しているのです。いかがでしょうか。

相手が言葉を発する。そうしたら、まずは、相手の言葉をまるごと受け取る。「相手の言葉」にシンクロすることが、「相手の心」にシンクロする第一歩なのです。

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#コミュニケーションのヒント #コミュニケーション #対話 #言葉


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結城浩

書籍執筆者。著書に『数学ガール』『プログラマの数学』『数学文章作法』『暗号技術入門』など。http://bit.ly/hyuki-mm にて「結城メルマガ」をnote配信中。https://bit.ly/girlnote にてcakes連載中。2014年度日本数学会出版賞受賞。

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