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学ぶときの心がけ

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学校はもちろんのこと、生活や仕事の中にも「学ぶ」場面はたくさんあります。そんなときに心がけたいちょっとしたことをお話しします。
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2021年7月の記事一覧

数学のどこが好きか(学ぶときの心がけ)

質問結城先生に質問です。 自分はいままで「数学が好きなのだ」と思っていたのですが、最近になって「計算をすることが好きなのではないか」と思うようになりました。 作図をしたり解答への手順を考えたりもおもしろいのですが、単に計算をする方がワクワクして楽しいです。先生は「特に数学のこれが好き」というのはありますか。 結城浩のメールマガジン 2019年9月17日 Vol.390 より 回答ご質問ありがとうございます。 数学に限った話ではありませんが、私は「知識としては何となく

高校三年生の夏休み、予定をどう組むか

質問こんにちは、もうすぐ夏休みに入る高三の受験生です。 夏休みには塾の講習や、学校の講習があり、夏休み明けにはすぐ定期テストが11教科もあります。 この夏休みは、志望校に向けて二次試験対策をしたいと思っていましたが、塾はいいとして、学校の講座で時間を潰され、テスト勉強もしなければならないとなるとかなり不安です。 結城先生なら、予定をどのように組んでやるべきことに取り組みますか。 結城浩のメールマガジン 2018年8月7日 Vol.332 より 回答ご質問ありがとうご

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大学一年生、数学科に進むか迷う

質問二年生から学科振り分けがある大学一年生です。理学部数学科に進むか迷っています。 自分は数学が好きで、もっと深く理解したいので数学科に行きたいと考えています(数学ガールは愛読書です)。 しかし「数学科は就職先が少なく、教師・プログラマ・金融がほとんどで潰しが効かない」「多くの人間が挫折し、苦しい大学生活になる」「役に立たない」などと周りに言われ、確かにそういう面はあるだろうなぁ…と納得してしまい、このまま数学科に進んで自分の人生は大丈夫なのか、人生迷子になったりしないだ

図形問題で誤差はどこまで許されるのか(学ぶときの心がけ)

質問質問があります。数学の図形問題で、誤差はどの程度まで許されるかという基準はあるのでしょうか。 図形問題では、そこに描かれた図が、ある程度は正確であることに依存していると思います。でも、問題で与えられた長さや角度は、手で描くとどうしても不正確になるでしょう。また逆に、完全に正確な図を描いたなら、解くまでもなくすべての長さや角度はわかっているはずでしょう。 さすがに鋭角が鈍角になってしまうような誤差はまずいと思います。でも、30度を45度に描くのは大丈夫なのか……と考えて

大学に入っても「競争としての勉強」のステージからシフトできない(学ぶときの心がけ)

質問こんにちは。現在大学生のものです。 なんと愚かな、あるいはなんと贅沢な、と思われるかも知れません。いえ、実際に自分でもそのように感じているのですが、私には悩みがあります。 私は、新たな知識を得ること、新たな概念や発想に触れて「なるほど!」という知見を得ることに対する喜びや楽しさは知っているので、決して勉強が嫌い・苦手というわけではありません。 しかし、中高時代の学問に対する最も大きいモチベーションは「模試や校内テストの成績における順位を上げること」でした。オンライン

偏差値は自分の将来にどれほど影響するのか(学ぶときの心がけ)

質問大人は「偏差値なんてさほど関係ない」や「学歴がすべてではない」と言います。でも、自分が普段から可視化されている能力のほぼ唯一のものが偏差値であるのは事実です。そして、それが思うように伸びない自分に嫌気がさしています。 「偏差値なんてさほど関係ない」や「学歴がすべてではない」と言う人は、いったいどのようなことを根拠にそう言ってるのかがわかりません。そのため、自分に対する自信がどんどんなくなり暗い気持ちになります。 そもそも、偏差値とはその人の何を表すのでしょうか。 ま