仕事の心がけ
「わからない」こそ伝えよう(コミュニケーションのヒント)
くわしい状況が「わからない」とき、私たちは伝えるのをためらいがちです。でも「わからない」ことこそ、きちんと伝えた方がいいですよ。
×「わからない」を伝えなかった例
社員「残念ながら、各モジュールとも開発が予定より遅れています。入力モジュールの開発は、四課のメンバに加わってもらうことにしました。出力モジュールの開発はヘルプが困難なので、機能を落とすことにします。報告は以上です」
上司「なるほど。
せっかく書いた「引き継ぎ資料」が誰からも読まれないわけ(コミュニケーションのヒント)
※ほぼ半分を無料公開しているノートです。
こんにちは、結城浩です。
コミュニケーションというのは何もリアルタイムな会話とは限りません。文書を通じてのコミュニケーションもありまして……。
今日は、そんなお話をしましょう。
* * *
Aさんが、仕事の引き継ぎのために資料を作ろうとしました。Aさんは仕事熱心で、しかもきちんと仕事をしようとするタイプでしたので、次のように考えました。
Aさ
「先生」という呼称(仕事の心がけ)
結城はしばしば「結城先生」や「結城浩先生」と呼ばれます。厳密に言えば、私は学校の先生ではないので、「先生」という呼称はふさわしくはない、と言えなくはありません。
でも、私としては「何とでもお呼びください」と思っています。
しばしば、大学の先生の中には「私を先生と呼ばないでください」という方もいらっしゃいます。「先生」という呼称が暗黙の上下関係を生み、自由な議論の妨げになる、といったニュアン
愛の原則(仕事の心がけ)
こんにちは、結城浩です。
「愛の原則」をあなたは知っていますか。
これはほとんどすべての活動で役立つ奥義中の奥義です。
それは「相手のことを考える」という原則です。
教師なら「生徒のことを考えているか?」
営業マンなら「顧客のことを考えているか?」
著者なら「読者のことを考えているか?」
これは本当に役立つ知識なので覚えておきましょう。
よい教師は、自分の指導が生徒にどんな影響を与えて