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本を書く心がけ

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結城が本を書くときに心がけていることや、手書きの執筆メモなどをお届けするマガジンです。
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#文章を書く心がけ

小説家、読者との距離感を考えつつも不安になる(文章を書く心がけ)

質問結城さんに質問です。 作者は、読者との距離感をどうとらえると良いでしょうか。 ふだん、小説を書いています。自分の好きなことが届くよう、丁寧になるべく読者のことを考えるように心がけています。読者は、小説を読むか否かを自由に選択できますし、自由な感想を持てます。そのことに敬意は持ちたいですし、読者の反応をうまく引き出せないときがあっても、継続して作品を作ろうと思います。 ……と、ここまでは良いのですが、いざ作品を出すには、すごく勇気が要ります。不安にもなります。つまらな

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並行して執筆をこなすコツ(文章を書く心がけ)

質問結城先生、こんにちは。 結城先生は、複数の執筆活動を同時並行的になさっていますが、そこには何かコツがあるのでしょうか。 といいますのも、自分にはそれがとても難しいことだからです。一つの長い文章を書いている期間はずっとそのことで頭がいっぱいで、他の長い文章を書くことなんてとうてい出来ません。 複数の執筆活動を並行させるコツを教えてください。 回答複数の本や文章を並行して進めるコツについてですね。 確かに結城は複数の本や文章を並行して進めています。ただし、それほど

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毎日書くのは大切(本を書く心がけ)

「グラタン」というコードネームの本は、ずいぶん以前から少しずつ書いてきたのですが、他の仕事が忙しくなると何ヶ月も間が空くことがありました。けれど先週は、ほぼ毎日書くことができたかな。 毎日書いて感じたのは「毎週一回と毎日一回では重みが違う」という当たり前のことです。 あるテーマで何かを書こうとしたとき、毎週一回では、どうしても「点」で終わってしまい、広がりません。 でもそれが毎日一回になると「点と点」が自然に繋がっていくように感じるのです。 一昨日も書き、昨日も書き、