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心の健康

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心の健康を保つためのちょっとした心がけや工夫についての読み物を集めました。
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#心の健康

不安について(結城浩ミニ文庫)

不安は、不可能と密接に関係している。 未来がどうなるか知るのは不可能である。 だから、不安になる。 自分がこう言ったら、相手はどう思うだろうか。 相手は私の思う通りに動いてくれるだろうか。 この仕事はうまく行くだろうか。 受験はうまく行くのか。結婚はどうか。子供はどうなるか。 それに答えるのは不可能である。 だから、不安になる。 しかし、不安になるからこそ、 問題を解決しようと「考える」側面があるのも事実である…… 不安について PDF/A5版/9ページ/DRMなし 2

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自分を客観視できず困る(心の健康)

質問結城さんこんにちは。 私は自分を客観視することが苦手です。さまざまな場面(会話、人間関係、優先順位の決定、進路選択、自己分析など)で、いま自分はどのような立ち位置にいるのかが分からず、パニックに陥ってしまいます。 客観性というものは、どうしたら身につけられるのでしょうか。 回答ご質問ありがとうございます。 「客観性は、ズバリこうすれば身につく!」みたいな回答はできませんけれど、もしかしたら参考になるかもしれない話題を書きます。

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結果を出した人がそばにいると、自分がだめなやつに思えてくる(心の健康)

質問何らかの分野で結果を手にした人がそばにいると、「結果のない自分はなんてだめなやつなんだろう」という気分になってしまいます。 本当は「その人を見習って頑張ろう!」という気分になれればいいんでしょうが、どうしてもネガティブな影響を受けてしまっているような気がします。 どうしたらいいでしょうか。 回答ご質問ありがとうございます。 あなたのお気持ちはとてもよくわかりますし、多くの人から「私もそういう気持ちになる」と賛同してもらえると思います。あなたが感じているのは、そのく

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たった一つの心を抱えて

私たちは、内面を見ることができる心を一つだけ知っている。 すなわち、自分の心である。 どんな喜びも、どんな悲しみも、私たちは心を通して知る。 自分が持っているたった一つの心を通して。 人の喜びや、人の悲しみに共感するときでさえ、 私たちは自分の心を通している。 決して、相手の心を直接感じているわけではない。 たとえ、そう表現せずにはいられないときであっても。 その意味で、生は孤独である。 人はみな、たった一つの心を抱えて生きるしかないからだ。 しかし、だからこそ、

父親がいつも感謝を要求してくる(心の健康)

質問結城先生、こんにちは。 自分はいま19歳の大学生です。現状として、父、母、妹と共に、裕福ではないにせよ幸せに生活していると思っています。 ただ、私の父には一点とても困った考えがあります。それは「自分のおかげでお前たちが生活できているんだぞ」という考えです。 父は、人に意見されることが非常に嫌いなため、家族も父に対してめったに忠告しないようにしています。しかし、ときには家族として、父に対して忠告が必要になる場合もあります。しかしそうなると、父の言い分として最終的に帰着

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研究で、できる人との差がつらい

質問研究に関して、いつも他のできる人と、能力もそうですが、努力量の積み重ねの差も感じてどんどんつらくなってしまいます。だけど諦めることもできません。心を前向きに保つ方法はありますか。 回答ご質問ありがとうございます。 あなたの毎日の具体的な状況はわかりませんが、とても大事なことがあります。 それは「短距離の走り方で長距離を走らないように」ということです。研究にしろ、生活にしろ、長丁場なのですから自分の心と身体のメンテナンスをていねいにお願いしたいです。 心を前向きに保

心配事に心がとらわれてしまう

質問心配事がどうしても気にかかってしまうときがあります。 後で考えると大したことではなくても、一度心配になってしまうとそのことに心がとらわれてしまいます。 そういうとき、どう考えると楽になるでしょうか。 回答ご質問ありがとうございます。 心配事というのはどうしても気にかかりますよね。 そもそも、気にかからなければ心配事として認識されないので、当然といえば当然のことですけれど。 あなたが「後で考えると大したことではない」という経験をお持ちなのはとてもいいことだと思い

あふれそうなときの心の健康法(仕事の心がけ)

はじめに最近、家庭の事情により、仕事に掛けられる意識や時間がだいぶ減っています(注:この文章は2017年に書かれたものです)。 自分の思うように仕事が進められないというのは、イライラの原因にもなりますし、不安にも結びつきやすいです。 けっこうつらい状況だな、と考えていたとき、結城は自分が以前書いていた「プログラマの心の健康」という文章を思い出しました。 この文章は、結城がプログラムの開発をしていて、つらい状況だったときのことを振り返って書いた文章です。この文章は多くの人

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