古今和歌集を読む

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やよや待て山ほととぎすことつてむわれ世の中に住みわびぬとよ

やよや待て山ほととぎすことつてむわれ世の中に住みわびぬとよ

#三国町 (みくにのまち) #古今和歌集 0152 #jtanka #短歌 #夏 ねえ待ちなさい、山ほととぎすよ。言伝てしてはくれまいか。私はこの世の中に住みにくくなってしまったんだと。 「やよや」は強い呼びかけの感嘆詞。 「ことつてむ」は「こと+つて+む」で「事+伝て+む」。「伝て(つて)」は下二段活用「伝つ(つつ)」の未然形(未然形・連用形・命令形のみ)。「む」は勧誘・命令の助動詞「む」。「ことづてしてほしい」の意味。 「住みわびぬ」は「住み+わび+ぬ」。「わび」

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五月来ば鳴きも古りなむほととぎす未だしきほどの声を聞かばや

五月来ば鳴きも古りなむほととぎす未だしきほどの声を聞かばや

#伊勢 (いせ) #古今和歌集 138 #jtanka #短歌 #夏 五月が来たならば鳴き声も古びて新鮮味を失ってしまうであろう、ほととぎすよ。そのときになってもまだ未熟で整わず初々しさを持つ歌声を聞きたいものですねえ。 「来ば」は「来(こ)+ば」。「来(こ)」は「来(く)」の未然形。「ば」は仮定の接続助詞。「もしも来たならば」の意味。 「古りなむ(ふりなむ)」は「古り+な+む」。「古り(ふり)」はラ行上二段活用「古る」の連用形。「古びる」の意味。活用は〔り・り・る・る

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