古今和歌集を読む

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秋風に山の木の葉のうつろへば人の心もいかがとぞ思ふ

秋風に山の木の葉のうつろへば人の心もいかがとぞ思ふ

#素性法師 (そせいほうし) #古今和歌集 0714 #jtanka #短歌 #恋 秋風で山の木の葉の色があせていくように、人の心も移り変わっていくものですから、私が好きなあの人の心もどうなのだろうと思わずにはいられません。 「あきかぜ」は「秋」と「飽き」を掛けています。 「うつろふ」は「木の葉の色づきが変化していく」ことと「人の心が変化していく」ことを掛けています。 「うつろふ」は、変化していくようすを表します。色について好ましい変化ならば「色づく」意味になるし、好

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いま来むと言ひしばかりに長月の有明けの月を待ち出でつるかな

いま来むと言ひしばかりに長月の有明けの月を待ち出でつるかな

#素性法師 (そせいほうし) #古今和歌集 #0691 #jtanka #恋 あなたが「いますぐ行きましょう」なんて言ったばっかりに、あなたをずっと待っていましたが、出てくるのが遅い有明けの月があなたの代わりに出てくる時分まで待ってしまいましたよ。 「長月」は陰暦の九月。 「有明けの月」は、夜が明けるころになっても空にある月。 「待ち出づ」は「現れるのを待つ」という意味の動詞。 あなたの言葉に期待してずっと待っていたのに、あなたは現れず、そうこうしているうちに長い時

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