古今和歌集を読む

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わがごとく我をおもはむ人も哉さてもや憂きと世を心見む(凡河内躬恒)

わがごとく我をおもはむ人も哉さてもや憂きと世を心見む(凡河内躬恒)

#凡河内躬恒 (おおしこうちのみつね) #古今和歌集 750 #jtanka #短歌 #恋 私が恋い慕うのと同じように私のことを恋い慕ってくれるような人がいればいいのになあ。そんな人がいても恋はやるせないものなのか、試してみたい。 「おもはむ人」の「む」は婉曲を表す助動詞「む」で、「私のことを恋い慕ってくれるような人」の意味。 「哉(がな)」は願望を表す終助詞で「……がほしいなあ」や「……があればなあ」の意味。 「さてもや憂き」の「さても」は「そうであっても」の意味の

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かれ果てむ後をば知らで夏草の深くも人の思ほゆるかな

かれ果てむ後をば知らで夏草の深くも人の思ほゆるかな

#凡河内躬恒 (おおしこうちのみつね) #古今和歌集 #0686 #jtanka #恋 結局はあの人と別れてしまうかもしれないのに、私はそんな将来のことを考えもせず、あの人のことを、夏草が深く繁るように深く思っているんだよなあ。 「かれ」は「枯れ」と「離れ(かれ)」に掛けている。「枯れ」は「草」の縁語。 「夏草の」は「深く」の枕詞。 かれはてむ のちをばしらで なつくさの ふかくもひとの おもほゆるかなかれはてん のちをばしらで なつくさの ふかくもひとの おもおゆる

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長しとも思ひぞはてぬ昔より逢ふ人からの秋の夜なれば

長しとも思ひぞはてぬ昔より逢ふ人からの秋の夜なれば

#凡河内躬恒 (おおしこうちのみつね) #古今和歌集 #636 #jtanka #恋 「秋の夜は長い」なんて決めつけることはできませんよ。昔から、逢う人によって長くも短くも感じられるのが秋の夜なんですから。 「とも」は「と」を和らげたり含みを持たせたりする連語で「……ということも」の意味。 「思ひぞはてぬ」は「思ひ+ぞ+はて+ぬ」。「思ひ」は動詞「思ふ」の連用形。「ぞ」は係助詞で「思ひはつ」の間に入った。「はて」は補助動詞「はつ」の連用形で「すっかり……してしまう」の意

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頼めつつ逢はで年経るいつはりに懲りぬ心を人は知らなむ

頼めつつ逢はで年経るいつはりに懲りぬ心を人は知らなむ

#凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) #古今和歌集 614 #jtanka  期待を持たせておきながら逢わないで何年も経つ、あの人のそんな偽りにも懲りない私の心を、あの人にこそ知ってもらいたいものです。 「頼む」は「相手に期待を持たせる」という意味の下二段活用他動詞。「頼め」はその連用形。 「つつ」はここでは逆接の接続助詞で「……にもかかわらず」の意味。「つつ」は反復を表すことが多いけれど、ここでは何年も逢わないでいるので逆接に解した。手紙などで何度も期待させておいて逢

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わが恋はゆくへも知らずはてもなし逢ふを限りと思ふばかりぞ

わが恋はゆくへも知らずはてもなし逢ふを限りと思ふばかりぞ

#凡河内躬恒 (おおしこうちのみつね) #古今和歌集 #611 #jtanka #恋 私の恋は、どこへ向かうのかもわかりませんし、どこへ行き着くのかもわかりません。ただ、あなたに逢っている今こそが最高だと思っているだけなのです。 「限り」はここでは「最大限」の意味。 わがこいは ゆくえもしらず はてもなし あうをかぎりと おもうばかりぞ

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