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仕事の心がけ

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仕事をするときにちょっと心に留めたいことを集めています。いわゆるお仕事だけではなく自分の活動全般に役立つヒントです。
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#執筆

「本を書く生活」の良し悪し(本を書く心がけ)

質問結城先生、こんにちは。先生が「本を書く生活」をするようになってから「良かったこと」と「良くなかったこと」があれば、それぞれ教えてください。 回答ご質問ありがとうございます。 あくまで私の主観的なものですけれど、書いてみますね。

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「朝の時間」は勉強と執筆のどちらに使うべきか(文章を書く心がけ)

質問結城浩様 こんにちは。いつも楽しく読ませていただいています。 結城さんはいつも質にこだわっておられると思います。 「執筆はできるだけ頭の冴えている朝にするべきだ」というお話を以前いただきました。非常に重要なことだと思ったのですが、いざ実行しようと思うと、別の悩みが出てきました、それは、執筆は、頭の冴えている朝にやりたいが、勉強も、頭の冴えている朝にやりたいということです。 数学にせよ、なんにせよ、勉強することは、頭の冴えているときにやってこそ身につくし、新しい発

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《できあがり》まで持っていこう(文章を書く心がけ)

文章を書いていると、次のことをいつも(いつも)痛感します。 別の言い方をすると、これをこんなふうに書けば《できあがり》だと分かるのは、まだ道半ばの状態ということです。道半ばどころか、ようやくスタートと言ってもいいくらい。旅行の計画が立った状態はまだ旅行に出かけていません。それに近いですね。 だから結城は「どうしたら文章を書けるようになりますか」や「どうしたら本を書けますか」と尋ねられたときに毎回「まず書きましょう」と答えます。まずは書き始め、そしてどんなに短いものでもいい

ネット経由の原稿依頼で確認したこと(文章を書く心がけ)

結城は職業的な物書きですので「原稿を書いてください」という依頼を受けることがあります。といっても、ふだんは本を書いていますし、仕事の予定はたくさんありますので、積極的に自分から新規開拓の営業をすることはあまりありません。 結城は自分のWebサイトを持っていますし、TwitterやFacebookでいろいろ書いていますので、SNS経由で原稿依頼の連絡が来ます。電話番号は公開していないので、電話で原稿依頼が来ることはありません。 先日、インディーズ作家を応援する『月刊群雛(ぐ

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本を書くときの限界はどこにあるのか

本を書くときの限界はどこにあるのかというお話をしましょう。 結城浩のメールマガジン 2017年8月15日 Vol.281 より ※注意:以下の文章における「現在」は2017年です。  * * * 先日、筑波大学大学院の @buku_t さんによる、こんなツイートを読みました。 高校時代、特に好きなことも夢とかも無くて、本屋に行ったときに偶然数学ガールに出会い、そこから数学が好きになってここ(数学専攻 博士課程)まで来たので、結城先生にリプ送るとき未だにめっちゃ緊張す

こんなふうに企画書をまとめています(仕事の心がけ)

編集部から、結城が将来出版する書籍の簡単な企画書をまとめてほしいという依頼が来ました。 このnoteではそのときに結城が行った1時間の作業を時系列にしたがってご紹介します。 注意:ごく普通の作業を紹介しているnoteです。何かスペシャルなノウハウが書かれているわけではありません。「ふーん、こんなふうに書いているのか〜」くらいの感覚で読む内容です。それをご理解の上、ご購入ください。 結城浩のメールマガジン 2018年5月29日 Vol.322 より 概要編集部から、結城

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進捗が出ないときに自分に厳しく当たってしまう心理からの脱却(仕事の心がけ)

はじめに

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本を書いて生計を立てる(本を書く心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2015年12月22日 Vol.195 より Jeff Ullmanによる金儲け法 結城が原稿を書き始めた時代によく読んだ本の一つに『クヌース先生のドキュメント纂法(さんぽう)』がある。 原文は"Mathematical Writing"という。結城が書いた『数学文章作法(さくほう)』は、この本の結城バージョンであるといえる。 この『クヌース先生のドキュメント纂法』の第30章に「Jeff Ullmanによる金儲け法」というタイトルの

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その都度、形にしておく(仕事の心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年5月24日 Vol.217 より 先日ある方から、結城が翻訳した文書への感想をいただきました。 上のWebページに置いてある翻訳文書は、結城が「フリーテキストの翻訳」に興味を持っていたときに作ったものです。いまから、もう十数年も昔のことです。 感想をいただいたついでに、Webページの文字コードがシフトJISになっていたところをUTF-8に直したり、こまごまと修正しました。タイミングをつかまえて直さないと、なかなか進まないか

これが、私の働き方(仕事の心がけ)

何年か前、ある年配の方から「結城さんは好きな仕事ができていいですね」と言われたことがあります。特に皮肉ではなく、軽く「うらやましいな」という気持ちを込めた言葉でした。その方と対話した時間は短かったのですが、その後もずっとあのときの対話を反芻しています。 ちなみに結城はよくそういうことがあります。ひとつの対話を何年も何十年も繰り返し思い出し「あれにはどんな意味があったんだろう」と振り返ることがあるのです。 「好きな仕事ができていいですね」と言ったその年配の方も、傍目には立派

孤独の中で決断する(仕事の心がけ)

Twitterは楽しい結城はTwitterが大好きで、まるでネットに「常駐」するかのようにツイートしています。しかし、まじめな話、結城の「主戦場」は書籍にあります。良い本を書くこと。良い本を残すこと。良い本を読者に渡すこと。そこが結城の主戦場です。その意味では、いくらTwitterが好きであったとしても、そこが自分の仕事の主戦場というわけではありません。 もっとも、多くの人がそうだと思います。仕事に疲れた合間に、あるいは逃避に、リラックスした会話を求めてTwitterにやっ

停滞プロジェクトを再開する三つの指針(仕事の心がけ)

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2016年3月29日 Vol.209 より この文章を購入すると同内容の電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 「仕事の心がけ」のコーナーです。  * * * 『数学ガールの秘密ノート/場合の数』の再校読み合わせも終わり、これで本書の原稿に関する作業はほぼすべて終わりました。あとはサイン本を作ったり、アナウンスしたりなど、発売前の楽しい活動が残っています。 さて。 今回の『数学ガールの秘密ノート/場合の数』は、結

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