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古今和歌集を読む

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古今和歌集(こきんわかしゅう)から親しみやすい歌を読みます。やさしい解説付き。ちょっぴり優雅な言葉の時間をあなたに。
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2018年3月の記事一覧

今年より春しりそむる桜花ちるといふことは習はざらなん(紀貫之)

#紀貫之 (きのつらゆき) #古今和歌集 49 #jtanka #短歌 #春 「しりそむる」は「知り初むる」で「しり+そむる」。「しり」はラ行四段活用動詞「しる」の連用形。「そむる」はマ行下二段活用の補助動詞「そむ」の連体形。「しりそむる」は「しりはじめる」の意味。 マ行下二段活用〔め・め・む・むる・むれ・めよ〕 「習はざらなん」は「習は+ざら+なん」。「習は」はハ行四段活用「習ふ」の未然形。「ざら」は打消の助動詞「ず」の未然形。「なん」は終助詞で「……してほしい」とい

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ことならば咲かずやはあらぬ桜花見る我さへにしづ心なし(紀貫之)

#紀貫之 (きのつらゆき) #古今和歌集 82 #jtanka #短歌 #春 「ことならば」は「同じことならば」の意味。「如(ごと)ならば」。 「やはあらぬ」は「やは+あら+ぬ」。「やは」は係助詞。反語や疑問でよく使われますが、ここでは「……やは〜ぬ」の形で「……すればいいのに」と願望や勧誘の意味を表しています。 「さへに」は副助詞。「までも」の意味。 「しづ心」は落ち着いた気持ち。 ことならば さかずやはあらぬ さくらばな みるわれさへに しづごころなしことならば

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久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ(紀友則)

#紀友則 (きのとものり) #古今和歌集 84 #jtanka #短歌 #春 「久方の」はここでは「光」の枕詞。 「のどけき」はク活用の形容詞「のどけし」の連体形。 「しづ心」は「落ち着いた心」。 「ちるらむ」は「ちる+らむ」。「ちる」はラ行四段活用動詞「ちる」の連体形。「らむ」は推量の助動詞「らむ」の終止形。現在起きていることの理由を推量している。 作者は散っていく桜を見て「落ち着かない様子だ」と擬人的に思っているのでしょうか。それとも散っていく桜を見て「自分の気

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恋すれば我が身は影となりにけりさりとて人に添はぬものゆへ

#読人しらず #古今和歌集 528 #jtanka #短歌 #恋 あなたのことを恋い慕うので私は影法師のようになってしまったのですねえ……だからといって恋い慕うあなたに寄り添うものではありませんのに。 「恋すれば」は「恋すれ+ば」。「恋すれ」はサ行変格活用「恋す」の已然形。「ば」は接続助詞。ここでは已然形についているので順接の確定条件となり「恋い慕うので」の意味。もしも「恋すれば」ではなく「恋せば」ならば、「恋せ」が未然形となるので順接の仮定条件となり「もしも恋い慕うなら

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世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平朝臣)

#在原業平朝臣 (ありわらのなりひらあそん) #古今和歌集 53 #jtanka #短歌 「たえて」は「まったく」の意味。 「せば……まし」は反実仮想の表現。実際とは異なることを仮定した場合を想像して語る。 「のどけからまし」は「のどけから+まし」。「のどけから」はク活用の形容詞「のどけし」の未然形。「まし」は推量の助動詞「まし」の終止形。ここでは反実仮想を表す。 「世の中に桜がまったくない」というありえない状況を想定し、桜がなかったら「咲いたかな」「もう散るのかな」

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梅が枝にきゐるうぐひす春かけて鳴けどもいまだ雪はふりつゝ(読人しらず)

#読人しらず #古今和歌集 5 #jtanka #短歌 「かけて」は「かけ+て」。「かけ」は下二段活用動詞「かく」の連用形。「て」は接続助詞。「心にかけて」「口に出して」の意味。 「つゝ」は動作の反復や継続を表しながら余情や詠嘆を表す接続助詞。 うめがえに きいるうぐいす はるかけてなけども いまだゆきはふりつつ

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桜色に衣は深く染めて着む花の散りなむ後の形見に(紀有朋)

#紀有朋 (きのありとも) #古今和歌集 66 #jtanka #短歌 「着む」は「着+む」。「着(き)」はカ行上一段活用動詞「着る」の未然形。「む」は推量(未来に関する意志)の助動詞「む」の終止形。「着よう」という意味。 「散りなむ」は「散り+なむ」。「散り」はラ行四段活用動詞「散る」の連用形。「なむ」は、ここでは強い推量を表す連語。「な+む」と品詞分解すると、「な」は完了の助動詞「ぬ」の未然形。「む」は推量の助動詞「む」の連体形。 「形見」は「思い出すためによすがと

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春来ぬと人はいへどもうぐひすのなかぬかぎりはあらじとぞ思ふ

#壬生忠岑 (みぶのただみね) #古今和歌集 11 #jtanka 「春が来た」と世間では言うけど、鶯が鳴かないうちはまだ春は来てないだろうと思う。 「春来ぬ」は「春+来+ぬ」。「来(き)」はカ行変格活用「来」の連用形。「ぬ」は完了の助動詞。「春が来た」の意味。 「なかぬ」は「なか+ぬ」。「なか」はカ行四段活用「なく」の未然形。「ぬ」は打消の助動詞「ず」の連体形。「鳴かない」の意味。 「あらじ」は「あら+じ」。「あら」はラ行変格活用「あり」の未然形。「じ」は打消推量

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