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数学のどこが好きか/文系の大学生、数学が使えるようになりたい/受験生、劣等感と自己満足/再発見の発想法/

結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2019年9月17日 Vol.390

目次

・note(ノート)のマガジン利用
・数学のどこが好きか - 学ぶときの心がけ
・何を考えて、どう勉強しているか - 学ぶときの心がけ
・文系の大学生、数学が使えるようになりたい - 学ぶときの心がけ
・受験生、劣等感と自己満足
・中間者攻撃 - 再発見の発想法


はじめに

結城浩です。

いつもご愛読ありがとうございます。

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最初に、訂正&再告知です。

この「結城メルマガ」は、まぐまぐ!とブロマガ(ニコニコチャンネル)とnote(ノート)という三つのプラットホームで同一内容を配信しています。

2019年10月からの消費税アップに伴った税込価格変更の告知をVol.389で行いました。

都合により、その内容の一部に訂正があります。正しくは以下の通りになります。

消費税アップに伴う2019年10月からの「結城メルマガ」税込価格変更内容:

 ◎まぐまぐ!での購読の場合
 旧:毎号216円(毎月864円)
 新:毎号220円(毎月880円)
 ◎ブロマガ(ニコニコチャンネル)での購読の場合
 旧:毎号216円(毎月864円)
 新:毎号220円(毎月880円)
 ◎note(ノート)での購読の場合
 旧:毎号216円(毎月864円)
 新:毎号216円(毎月864円)(変更なし)

すなわち、note(ノート)での購読のみ税込価格が据え置きになります。お詫びして上のように訂正&再告知いたします。

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新作の話。

シリーズ第12作目となる『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』の執筆は第5章で奮闘中。

今回はいままでの「数学ガールの秘密ノート」とは違い、数学が苦手な新キャラ「ノナちゃん」が登場します!

11月刊行予定の本書、ぜひ応援してくださいね!

◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(アマゾン)

◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(honto)

◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(紀伊國屋書店)

◆『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』(ヨドバシ.com)

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ラノベの話。

転生したらトランプ大統領になっていた件』というラノベのタイトルを思い付きました。

日本の高校生がある日突然アメリカ大統領の中の人になってしまう。自分の知識だけで大統領職を果たそうとするが大混乱必至。本人は最善を尽くそうとするけれど真逆な結果ばかりになる。その過程を通じてアメリカと日本の社会の仕組みが浮き彫りになっていく……そんな話です。

さらにスピンオフとして逆パターンもありそう。トランプ大統領が日本の高校生になってしまう。変な振る舞いのせいでその高校生(中身はトランプ大統領)は周りから孤立していき……あとは書く人に任せました。

そんな戯れ言を言ってたら、チャップリンの『独裁者』が似てるらしいとの指摘をいただきました。

結城は書かないので誰か書いてください。読んでみたい……

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ワンタップサーチの話。

Twitterでは「from:ユーザ名」と書くことで特定ユーザの発言に絞った検索ができます。たとえば結城が自分の発言から「結城メルマガ」を検索したいときには「from:hyuki 結城メルマガ」と検索するのです。

ところでTwitterの検索窓でしょっちゅう「from:hyuki 検索する単語」を入力するのがめんどうになったので「ワンタップサーチ」というサービスを作りました。

◆ワンタップサーチ

発言した人と検索する単語を入力すると、ツイートから検索すると共に、同じ検索を行うボタンを自動生成します。つまり、一度検索した後はワンタップで同じ検索ができることになります。検索した単語はボタンとなって画面に並び、その情報は使用しているブラウザに保存されます。

また、姉妹サービスにあたる「引用リツイート検索」もどうぞごひいきに。

◆引用リツイート検索


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それでは、今回の結城メルマガも、どうぞごゆっくりお読みください。

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note(ノート)のマガジン利用

note(ノート)には「マガジン」という機能があります。これは、自分のノートであれ他人のノートであれ、複数のノートを「まとめる」機能です。note(ノート)で配信している「結城メルマガ」も、マガジンの機能を利用していますし、「結城メルマガ」の過去記事から読み物を切り出してまとめるときにもマガジンの機能を利用しています。

◆記事をマガジンに追加する(noteヘルプセンター)

ところで最近結城は、もう少しカジュアルにマガジンを使ってもいいかなと思うようになりました。自分の作品を整理して並べる感じではなく、ブックマーク代わりに使うのです。

たとえば、2012年ごろに結城メルマガに書き、2014年ごろにnoteに切り出した読み物「父から学んだ「教える」ということ」を、先日独立したマガジンにまとめました。このマガジンにはノートは4個しか含まれていませんし、これから増える予定もないのですが、こうやっておくと読者さんに紹介しやすくなるのでなかなか便利です。

◆ 父から学んだ「教える」ということ(マガジン)


また、結城はnote(ノート)で漫画家さんが描くコミックを見るのが好きです。ちょっとした隙間時間に読んで楽しむのですが、「これ後から読み返したいな」というコミックをまとめるマガジンを作りました。他の人に見せるマガジンというよりは、自分の読み返し用のブックマークに近いですね。

◆また読みたいコミック(マガジン)


そういえば先日、note(ノート)で結城をフォローしてくださる方が3万8千人を越えていました。すごい人数ですね。感謝です。3万8千人というと、静岡県熱海市や徳島県の阿波市くらいらしいです(Wikipediaで調べました)。

結城をフォローしてくださる方はずっと増えているのですが、その背後にはnote(ノート)自体のユーザ数の伸びがあるのでしょうね。

せっかくnote(ノート)を使っているので、これからも活用していきたいと思っています。

◆結城浩のnote(ノート)
https://mm.hyuki.net/

◆結城浩のマガジン一覧
https://mm.hyuki.net/magazines

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数学のどこが好きか - 学ぶときの心がけ

質問

自分はいままで「数学が好きなのだ」と思っていたのですが、最近になって「計算をすることが好きなのではないか」と思うようになりました。

作図をしたり解答への手順を考えたりもおもしろいのですが、単に計算をする方がワクワクして楽しいです。先生は「特に数学のこれが好き」というのはありますか。

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