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結城浩の「コミュニケーションの心がけ」2018年4月3日 Vol.314

 ■成績が悪い他人を見下してしまう自分が嫌い - 学ぶときの心がけ
 ■いい本が持つ共通項は何か - Q&A
 ■謝ったら死ぬ病の話
 ■マンガのキャラクターのセリフが説教くさくなってしまう - Q&A

はじめに

結城浩です。

いつも結城メルマガをご愛読ありがとうございます。

関東は桜が満開を過ぎ、あちこちで花吹雪が見られます。

新学期ですね!

春になると新しいことを始めたくなります。

あなたは、この春、何か新しく始めることはありますか?

 * * *

サイン本無料プレゼントの話。

先日、編集部での作業が終わり、 いよいよ、

 『数学ガール/ポアンカレ予想』

の刊行が近づいてきました。 刊行に先立って、結城は個人的に、

 《サイン本無料プレゼント》

という企画を行っています。〆切は2018年4月3日(火)。 つまり、この結城メルマガが送られている今日が〆切です。 ぜひ、ご応募お願いいたします。

 ◆『数学ガール/ポアンカレ予想』《サイン本無料プレゼント》
 https://snap.textfile.org/20180314090041/

 * * *

自分の力で理解度をアップさせる話。

質問

何かを「理解したい」と思ったとします。 誰かに教えてもらうのと同じくらいの理解度に、 自分の力だけでたどりつくには、 いったいどうすればいいでしょうか。

何をどう意識すれば、 そのようなことができますか。

回答

すばらしい質問です。 原則は簡単。ひとことで言えます。それは、

「自分自身の教師になれ」

ということです。 誰かに教えてもらうのと同じくらいの理解度に、 自分の力だけでたどりつくにはどうするか。 それは、他ならぬ自分が、 自分自身の教師になることです。 しかも、いい教師に。

そのためには、学びのときに、 自分自身としっかり対話することが必要です。 次のように自分に問いかけるのです。

 「ねえ、何がわからない?」
 「どこまでわかった?」
 「じゃあ、例は作れる? 作ってみようよ」
 「それは適切な例になっている?」
 「もっと一般化できないだろうか?」
 「絶対まちがいないといえる?」

そのように自分に対して「いい教師」として問いかけ、 その問いかけに対して「いい生徒」 として答えるよう努力するのです。

これでわかることは、 「結城メルマガ」でしばしば書かれる「教えるときの心がけ」 のコーナーは「学ぶときの心がけ」にも通じるということ。

 ◆教えるときの心がけ(結城浩のWebページ)
 https://www.hyuki.com/writing/teach.html

 ◆教えるときの心がけ(マガジン)
 https://mm.hyuki.net/m/md7abcdf8eaf5

自分自身の教師になれ。

しかも、いい教師になれ。

これは理解度を上げるためにとても大切なことです。

自分が自分のいい教師になるためには、 信頼関係が必要になりますね。自分自身との信頼関係です。 自分の強さも、弱さも、しっかり認める。 その上で、自分自身をはげましたり、叱ったり、応援したり。 そのような態度はすべて、 あなたが望む道へ通じているはずです。

がんばりましょう。

 * * *

SEOの話。

SEOというのはSearch Engine Optimizationの略で、 検索エンジンでWebサイトが上位に現れるようにする技術全般のことです。

『数学ガール/ポアンカレ予想』の手が離れて気持ちに余裕ができたためか、 最近結城はnote(ノート)の「古今和歌集を読む」 というコーナーをよく更新します。

 ◆古今和歌集を読む
 https://mm.hyuki.net/m/mfa4fe40c022b

最近は季節に合わせて桜の歌を解説しています。 解説と言っても現代語訳を付けて、 簡単な文法の解説をしているだけですけれど。

たとえば、紀貫之のこんな歌。

 ◆今年より春しりそむる桜花ちるといふことは習はざらなん
 https://mm.hyuki.net/n/nf4857a0ae99f

 春を知り始めたかのように
 今年から花を咲かせ始めた桜の花よ。
 どうか散るということは習わないでください。

すてきじゃないですか。

ところで、ふとGoogleで「古今和歌集」を検索したとき、 結城が管理しているこのページが二位になっていることを発見しました (一位はWikipedia)。 専門家でも何でもない私のページが二位という高順位になってていいのか? といささか焦っています。

 ◆Googleで「古今和歌集」を検索(スクリーンショット)

結城のページはnote(ノート)でホスティングしていますので、 note(ノート)のSEOが優れているということなのかもしれませんね。

興味があったので今度は「結城浩」で検索してみました。 その結果は添付画像のようになりました。

 ◆Googleで「結城浩」を検索(スクリーンショット)

 1. 公式ホームページ
 2. Twitter
 3. Wikipedia
 4〜6.Amazon
 7.note(ノート)

ということで、確かにnote(ノート)が上位に来ていますね。

mm.hyuki.net は結城が管理している独自ドメインですが、 note(ノート)が提供している独自ドメイン機能を使ってホスティングしています。 ドメインは私のものですが、 サーバ管理はnote(ノート)が行っています。

いまさらながら、 SEOに優れたプラットホームとして、 note(ノート)はなかなかいいのかもしれません。

 ◆久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ(紀友則)
 https://mm.hyuki.net/n/ncbf8ac1a72c3

 * * *

それではそろそろ、 今回の結城メルマガを始めましょう。

どうぞ、ごゆっくりお読みください!

目次

はじめに
成績が悪い他人を見下してしまう自分が嫌い - 学ぶときの心がけ
いい本が持つ共通項は何か - Q&A
謝ったら死ぬ病の話
マンガのキャラクターのセリフが説教くさくなってしまう - Q&A
おわりに

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