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教えるときの心がけ

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先生が生徒に、上司が部下に、先輩が後輩に、親が子供に「教える」ときはよくあります。そんなときの心がけをお届けします。
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2019年3月の記事一覧

中高生が数学を学ぶ秘訣(教えるときの心がけ)

※結城メルマガVol.225より。 ※電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 いま「中高生が数学を学ぶ秘訣」というタイトルを書きました。 でも「誰も気がつかない秘密」という意味での秘訣をお話するわけではありません。 中高生が数学を学ぶためには、  ・教科書や参考書をきちんと読む  ・自分の頭で考え、自分の手を動かして書く  ・わからないところはもっと考える  ・どうしてもわからないところは先生に聞きに行く ということが大切で、これでほぼ尽きているのじ

子供は、親の言葉ではなく行動を見る(教えるときの心がけ)

※結城メルマガVol.190より。 ※購入すると電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 多くの場合、子供は「親の言ってること」ではなく「親のやっていること」をやるものです。 子供は親の「行動」を自分の行動の基準とし、模範とし、規範とします。ですから、親が「言葉」でいくら言ったとしても、それとは別に、親の「行動」すなわち「やったこと」や「やっていること」を真似し、実行に移します。 ですから、子供に「勉強させたい」と思う親は、子供に「勉強しなさい」というより

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知的納得を求める気持ち(教えるときの心がけ)

※結城メルマガVol.207より。 ※購入すると電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 先日、ある方の数学的な問題にネットで答えました。問題に対して正解はどれか、という単純なものではなく、もうちょっと込み入った話です。といっても、数学的な内容としてはそれほど難しい話ではありません。高校の数学くらいでしょう。以下、対話を少し簡略化して表現します。 その方の問題(抱いた疑問)は、  √2という数は確定するのだろうか? というものでした。 ●問題を理解する

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春休み、子供といっしょに数学を(教えるときの心がけ)

※結城メルマガVol.158より ※購入すると電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 中学校を卒業した息子。高校に進学するまでは春休み。息子を見ていて、ふと、  「いっしょに数学をしよう」 と思い立ちました。 いっしょに数学をするといっても、私が息子に講義をするわけではありません。具体的に息子がどんな数学をやっているのかを見たかったので、問題を解いてもらおうと思ったのです。 半分は息子のため、もう半分は結城自身が「数学ガール」や「数学ガールの秘密ノー

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教師とは何だろうか(教えるときの心がけ)

※この文章は結城メルマガVol.227からの抜粋です。 ※購入すると電子書籍(epubとPDF)がダウンロードできます。 「教えるときの心がけ」のコーナーです。 今日は、 という話題。  * * * 教えるとき、説明するとき、学ぶとき、私たちはいつも「定義」というものを大切にします。定義を大切にし、議論が変な方向に行かないように、まちがった結論へたどり着かないように注意します。 「定義」を定義することは難しいですが、「○○とは○○である」という言い回しになること

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