古今和歌集を読む

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下にのみ恋ふればくるし玉の緒の絶えてみだれむ人なとがめそ

#紀友則 (きのとものり) #古今和歌集 #0667 #jtanka #短歌 #恋 心の中でだけあなたのことを慕っているのでくるしいのです。玉の緒が切れて乱れ散らばるように私もすっかり乱れてしまいましょう。世の人々よ、それをとがめてはいけません。 「下」はここでは「心の中」の意味。 「恋ふれば」は「恋…

(梅の花を折りて人に贈りける)きみならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る

#紀友則 (きのとものり) #古今和歌集 038 #jtanka #短歌 #春 (梅の花を折って、あの人に贈ったときの歌)あなた以外の誰に見せましょうか、いえ、誰にも見せますまい、この梅の花を。この色の美しさも、この香りのすばらしさも、あなたにしかわからないのですから。 「きみならで」は「きみ+なら…

わが恋をしのびかねてはあしひきの山たちばなのいろに出でぬべし

#紀友則 (きのとものり) #古今和歌集 668 #jtanka #短歌 #恋 恋心を隠しておくことができなくて、私の慕う気持ちは山たちばなの赤い色のようにはっきりと表に現れてしまうでしょう。 「あしひきの」は「山」の枕詞。 「いろに出づ」は「内にある気持ちが、ふるまいや表情などを通して外に現れる」…

久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ

#紀友則 (きのとものり) #古今和歌集 84 #jtanka #短歌 #春 日の光がのどかな春の日だというのに、どうして落ち着いた心もなく桜の花は散るのでしょう。 「久方の」はここでは「光」の枕詞。 「のどけき」はク活用の形容詞「のどけし」の連体形。 「しづ心」は「落ち着いた心」。 「ちるらむ」…

春霞たなびく山の桜花見れども飽かぬ君にもあるかな

#紀友則 (きのとものり) #古今和歌集 684 #jtanka #恋 春霞がたなびいている山の桜はいくら見ても飽きることがありません。それと同じように、いくら逢っても飽きることはないんですよ、あなたには。 「春霞たなびく山の桜花」は序詞。意味でつながっているので、これは有心の序(うしんのじょ)…