結城浩
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家族に対して勉強と進路のアドバイスをするのが難しい(コミュニケーションのヒント)
質問【勉強と進路の上手い話の仕方】
高校生の妹がいます。彼女とは勉強の話もしますが、「志望校に行きたいなら成績上げないと(=適切な勉強をしなさい)」という話をすると、毎回「できるからって見下すな」と不貞腐れて話が進みません。実際、妹よりも私の成績は良かったのですが、見下して言っているわけではありません。
私のころに比べて、近年の大学受験は難化の傾向があります(私のころは偏差値50で合格濃厚だっ
うまい「あいづち」の打ち方(コミュニケーションのヒント)
質問結城先生に質問です。
自分が後輩に教えているとき、後輩が「なるほど」や「確かに!」や「うんうん」を使ってくる場合があります。
自分が「先輩に対する『あいづち』としては、それを好まない人もいるから避けた方がよいと思うよ」と述べたところ、「どのような『あいづち』が適切か」という話になりました。
話しているあいだ、ずっと「はい」だけを使っていると「こいつは本当に分かっているのか?」という印象を
『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』を誰に届けたいと思って書いたのか(本を書く心がけ)
質問『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』を読みました。
小・中・高と、自分にちゃんと向き合ってくれる先生に出逢えた自分は幸せだったと初めて思いました。
この本をすべての先生に読んでもらいたいと思います(特に小学校の先生に)。
結城先生は『数学ガールの秘密ノート/学ぶための対話』を誰に届けたいと思って書いたのでしょうか。
回答お読みくださり、ありがとうございます!
私が「誰」に届けた
まわりと衝突ばかりしている友人(コミュニケーションのヒント)
質問結城先生、こんにちは。
自分が正しいと疑わない(ように見える)友人についてアドバイスいただきたいです。
まわりと喧嘩ばかりする友人がいます。私は衝突したらお互いに歩み寄るのが理想形かと思うのですが、友人は自分の正しさを疑いません。その結果、私とだけでなくさまざまな人と軋轢を生んでいます。
本人は気が合う人とだけ付き合えばいい、と言っているのですが、かなり仲のいい人に対しても折れる気配がな
「マウンティング」や「知識のひけらかし」と誤解されないために(コミュニケーションのヒント)
質問結城さん、こんにちは。
デザイン、IT、音楽、美術など、専門性を必要とするあらゆる分野で起きそうな話です。
深く突っ込んだ話や、専門知識を含んだ質問をするとき、「マウンティングしようとしている」や「知識をひけらかしている」と受け取られてしまいがちじゃないでしょうか。
そのような状況は建設的ではありませんし、お互いに嫌な思いをすることになります。
マウンティングと取られず、知識をひけらか
「学ぶための勉強」と「教えるための勉強」(教えるときの心がけ)
質問「学ぶための勉強」と「教えるための勉強」は違うものでしょうか。
回答違いますね。
学ぶ人は極論をいえば「学べばいい」ことになります。でも、教える人は「学んだ上にそれを生徒に伝えなくてはいけない」わけですから。そこには違いがあると思います。
たとえていうなら「山に登ること」と「人を山に連れていくこと」の違いにも似ているでしょう。人を山に連れていく人(先生)は、自分が山に登って降りてくればい
並行して執筆をこなすコツ(文章を書く心がけ)
質問結城先生、こんにちは。
結城先生は、複数の執筆活動を同時並行的になさっていますが、そこには何かコツがあるのでしょうか。
といいますのも、自分にはそれがとても難しいことだからです。一つの長い文章を書いている期間はずっとそのことで頭がいっぱいで、他の長い文章を書くことなんてとうてい出来ません。
複数の執筆活動を並行させるコツを教えてください。
回答複数の本や文章を並行して進めるコツについ
二年目SE、得意分野の見つけ方(仕事の心がけ)
質問結城先生、こんにちは。
さっそくですが、平々凡々な人は特技をどう見つけたらいいのでしょうか。
私は新卒二年目でSEとして働いています(SEとして採用されましたが、今はまだプログラマといった方が適切かもしれません)。
お客様に技術者としての能力を提供する職業ですので、自己紹介、特に得意分野やアピールポイントを求められることがよくあります。
しかし、技術はまだ勉強中の未熟者なので、もちろん
オンラインレビューと「天使がふと落とした一枚の羽根」について(本を書く心がけ)
結城は本を執筆するときに「オンラインレビュー」というものを行っています。
本の一章を書き上げるたびにそのPDFをレビューアさんたちにネットで送り、レビューアさんからその章に対するレビューをネットで返してもらうという活動です。レビューアさんたちは前もってお願いしている数十人で、レビューの内容は感想・意見・間違いの指摘など多岐に渡ります。
オンラインレビューを行うと、結城が書いた原稿が複数の人の目