兼好法師作 結城浩訳 品がある人が話をするときには、たくさんの人がその場にいても、たった一人に向かって話します。それなのに自然と他の人まで引き込まれて聞いてしま…
兼好法師作 結城浩訳 神無月の頃、栗栖野というところを通って、とある山里に人を訪ねました。ずっと続く苔の細道を踏み分けていくと、庵がぽつんと立っており、落ち葉に…
兼好法師作 結城浩訳 何をするともなしに一日を過ごし、机に向かって心に浮かんでくるあれやこれやを、あてもなく書き留めてみますと、何とも不思議な気分になります。 …
兼好法師作 結城浩訳 弓を習っている人が、二本の矢を持って的に向かいました。すると先生は「初心者は二本の矢を持ってはいけません。二本目の矢を頼りにしてしまって、…